ジェーン・エア(シャーロット・ブロンテ)感想と考察

イギリスの名作中の名作の主人公がまさかの「虐待を受けたオタク系非モテ非美女」という絶妙なキャラ。
しかもヒロイン男性は「非モテ非美男子」というwwwお金だけ持ってる変質的神経質キャラ。
相性さえ合えば、見た目は全然問題になりません!
当時の新聞には「ブスとブ男の感動恋愛ストーリー」などと書かれていたらしく、決して私が酷い解釈をしているわけではありません。

非モテであろうと非美女であろうと、「自分はそんなもんだし、学を磨こ。」と子どもの頃から割り切って、コツコツは勝つコツを体現する素敵な生き方の主人公ジェーンが、とにかく強くてかっこいい。

そしてジェーンのこつこつ地味な真面目で心が清く誠実な部分を見抜いて、愛してくれるロチェスター氏も素敵。
現代の感覚で言うと、ロチェスター氏はあらゆるカテゴリで「やめとけ」案件だらけの男性なのですが、愛があればそんなの物ともしないな、ということを学べた作品でもありました。
女性にとっては全身全霊で深く愛してくれる男性と一緒にいるのが、結局は一番幸せなのだなと。

実はこのジェーン・エアを書いているシャーロット・ブロンテは「嵐が丘」を書いているエミリー・ブロンテのお姉さんです。
更にもう一人の妹アン・ブロンテとともに、今でこそ著名作姉妹として知られていますが、度重なる不遇から姉妹は早世。
シャーロットも38歳の時に亡くなっています。

>>嵐が丘の感想はこちら

シャーロットが幼い時に入った寄宿学校カウアン・ブリッジ校は環境が劣悪で、幼い2人の姉を亡くしました。
シャーロットはこの時の学校を、「ジェーン・エア」の中のローウッドのモデルにしたと言われています。
ジェーン・エアの話の中で寄宿学校が清潔で食べ物が行き届き、子どもたちが満たされるよう改革されて行きますが、作者のシャーロットの願いだったのでしょうね。

嵐が丘とジェーン・エア、両方の作品に共通するのは19世紀イギリス地方部の殺伐とした田園風景。
ヒースの咲き誇る広大な大地の寒々しい描写が、登場人物の孤独とつながりを浮き彫りにするのです。

日本では、どちらかと言うと嵐が丘の方が有名ですよね?
でも、作品が出された当時、最初に世間の注目を浴びて読まれたのは「ジェーン・エア」の方です。
「嵐が丘」は作者のエミリーブロンテの死後、認められてきた作品だったと言われています。

私は本の背中の「E・ブロンテ」とか「C・ブロンテ」という表記で初めて「あれ?家族?」と気が付きました。
その前に作中の「ヒースが咲き誇る殺伐とした平原」の描写でも「あれ?」とシンクロしたんですけど(笑)
天才文才姉妹による世界の名作、いつかぜひ手に取って読んでみてください。


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