千の輝く太陽(カーレド ホッセイニ)感想と考察

イスラム圏の女性の日常を赤裸々に描いた海外の作品ある?ってAIに聞いて教えてもらった作品です。

図書館にも本屋にもなく、Amazonで注文したけど、海外作品だからか入手困難でした。
届いてすぐに一気読み。

イスラム圏の2人の女性の不遇な運命を描いた作品で、予想はしていたものの重い…
ところどころに救いはあるものの、人生全般男に支配されっぱなしです。
しかも子どもの頃から。
イスラム圏の男尊女卑極まれりの作品でした。

この本を読んだら、日本の女性はまだ幸せだ、と言いたいところですが、残念ながら「支配される」という点において共感しまくれてしまいました。

どちらかというと、「あぁ、やっぱり日本で起きている男尊女卑、自分の人生に起きていたこともまた、イスラム圏内と変わらないんだ」と思い知った気がします。
世界にとって女性は、子どもを産み育てる都合のいいパーツに過ぎないのかと、読んで暗い気持ちになりました。
もっと明るい気持ちで前向きに、大切な人の子どもを産んで育てたいのに。

にしても幼女婚、略奪婚、監禁婚、重婚、男性はやりたい放題で、法治国家の日本とは違う悲劇が女性に降りかかっています。
それを当たり前のように描くものだから、やはりムスリムの日常はこうなのかと思ってしまいます。

女性の悲劇の合間に、パレスチナの美しい台地の描写が印象的でした。
そして、パレスチナ政権が変わるたびに二転三転のルールに対応せねばならない国民の苦痛もよくわかりました。

運命に関わらず、娘の幸せを願うささやかな父の愛と、悲劇の中で手を取り合う女性同士の友情が、とても美しかったです。

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