猫のいる家に、もうすぐ赤ちゃんを迎えるってとき…
「赤ちゃんが猫アレルギーだったらどうしよう?」
って心配になりますよね。
この記事では、そんな不安を少しでも緩和できるように…
- 赤ちゃんが猫アレルギーかどうかを判別する方法
- 猫アレルギーだった場合の対処法…同居できるの?
- 猫アレルギーじゃなかったとしても、猫が赤ちゃんに襲い掛からないしつけはできる?
こうした疑問質問を解決すべく、調べてみました。
赤ちゃんを迎えるという大事に備えつつも、大切な家族の一員の猫ちゃんとの同居を工夫していく手助けにしてください!
赤ちゃんが猫アレルギーかどうか、どうやってわかるの?
赤ちゃんが猫アレルギーだった場合、湿疹で判別できることが多いです。
赤ちゃんに湿疹ができると、親としてはとても不安になりますよね。
一般的な乳児湿疹か猫アレルギーのものか、湿疹だけでは区別はつきません。
そんな時、他の簡単な判断材料として、以下の症状をチェックしてみてください!
- 赤ちゃんに鼻水がでているか
- くしゃみは出ているか
でも、これだけでもまだ、赤ちゃんが猫アレルギーかの判断材料としては心もとないと思われる方もいるでしょう。
その時は、こちらも確認してみてください。
- 熱はないけれど、いつまでも症状が長引いている
- 鼻水やくしゃみ、湿疹がいつまでも治らない
- 目の充血があり、とてもかゆそうにしている
- アトピー性皮膚炎の症状がある
赤ちゃんの肌はとても繊細で、免疫も低いため、
猫アレルギーにかかっていなくても、発症してしまうことが多々あります。
上記の症状があり猫と同居している場合、「もしかして猫アレルギー?」と疑って検査するママもいますよね。
赤ちゃんにも猫アレルギーの検査をすることが可能。(生後約6ヶ月以降)
不安な方は試してみるのも良いかもしれません。
ただ、アレルギー検査は「血液検査」になってしまうため、気が引けるママ・パパも多いでしょう。
受けるか受けないかは、両親の判断になります。
どの程度の負担なのか、猫アレルギーをハッキリさせておく方が優先なのかを、主治医さんとしっかり相談してみてください!
赤ちゃんと猫、同居する時の対策は?
この記事をご覧の皆様の中には、今まで猫ちゃんを飼っていて、赤ちゃんが生まれることになった方や、赤ちゃんが生まれた後に、猫ちゃんも育てたいと思っておられる方など、さまざまなパターンがあると思います。
でも、いざとなったら本当に同居して大丈夫?
と思ってしまいますよね。
答えは、「ちゃんと対策すれば、猫と赤ちゃんの同居は大丈夫」です。
猫と暮らすための対策
赤ちゃんと猫が同居する場合、いくつか注意点や対策方法があるので、一緒に確認していきましょう!
- ベビーベッドは高めに設置する
- 猫の抜け毛対策をしっかりと
- 猫の爪は常に短く
- 餌やトイレはケージで囲って
- 猫の気持ちも考えて
それでは、各項目について詳しく見ていきたいと思います。
1,ベビーベッドは高めに設置する
猫がいる室内は、知らず知らずのうちに猫の毛やフケなどが溜まってしまいます。
同居している赤ちゃんはハウスダストになってしまったり、様々な影響が出る可能性が高くなります。
それを防ぐために、ベビーベッドは猫が普段歩いている床より高い位置で、しかも赤ちゃんが柵で囲まれた中で過ごせるようにしましょう。
猫と赤ちゃんとの間に一定の距離ができれば、新生児期でも安心です。
2.猫の抜け毛対策をしっかりと
先ほどもご紹介しましたが、赤ちゃんが飼い猫の抜け毛やフケを吸い込んでしまうと、あまり良いとはいえません。
猫の「こまめなブラッシング」と「こまめなシャンプー」を心がけるようにすると、抜け毛やフケ対策としてかなり効果を発揮してくれます。
また、こまめにコロコロや掃除機を使って、掃除をするのも効果があります。
ペット用の空気清浄機も販売されているので、赤ちゃんが新生児時期だけでも、使ってみると硬貨を発揮します!
3.猫の爪は常に短く
人間の爪の間にも、様々な菌が潜んでいると言われています。
猫も例外ではありません。
猫から赤ちゃんを引っ掻きにいくことはほとんどありませんが、触れるだけで赤ちゃんが引っかかれた状態になることもありえますよね。
猫の爪は、猫用の爪切りでこまめにお手入れをしてあげるように心がけてください。
4.餌やトイレはケージで囲って
赤ちゃんが自由に動ける時期になると、今度は移動しつつ何でも口の中に入れることが大好きになりますよね。
そんな時に気を付けないといけないのが、「猫のトイレの砂」「猫のエサ」「猫のウンチ」などです。
エサやトイレは赤ちゃんが自由に動き回れる場所ではなく、別の部屋に設置しましょう。
もしそれが無理ならケージで囲むなどして、赤ちゃんが間違って手や口にしないように心がけてください。
5.猫の気持ちも考えて
猫は繊細な心の持ち主です。
今まで飼い主さんから自分の子供のようにかわいがってもらっていたのに、赤ちゃんが突然家にやってきて、しかも飼い主さんが赤ちゃんばかり構う…
となると、猫にはたいそうストレスがかかり、負担になってしまいます。
その結果、嫉妬してしまい、赤ちゃんに敵対心をもってしまうかもしれません。
また、それまで室内でしていなかった匂いに猫は特に敏感なので、赤ちゃんのおっぱいの甘いいい匂いに敏感に反応し、ストレスを感じてしまかもしれません。
少しでも猫にストレスを感じさせないために、赤ちゃんの匂いが付いた「おくるみ」などの匂いを嗅がせ、少しずつ慣れさせてあげる必要があります。
赤ちゃんと猫が仲良く暮らすためには、赤ちゃんにはもちろん、飼い猫ちゃんの気持ちもくんで、対処していく必要があるってことですね。
トキソプラズマ感染症
妊娠中に猫を飼育していると、「赤ちゃんが健康に生まれない」とよく言われますが、これは、「トキソプラズマ」が原因とされています。
トキソプラズマは、人と動物に共通して感染する寄生虫の種類(人畜共通感染症)ですが、その中でも最も小さいサイズの原虫(胞子虫類)です。
猫以外の動物では、多くの哺乳類・羊・豚・げっ歯類(ネズミやリス、ハムスターなど)・鳥類・爬虫類や両生類など、さまざまな生き物で見られます。
例外の動物も存在し、犬にはそれほど感染しないようです。
トキソプラズマが猫から感染する場合の条件
猫から人間にトキソプラズマが感染する条件として、猫が糞便をしてから少なくとも24時間以上経過しないと、トキソプラズマの原虫が「オーシスト」もしくは「シスト」と呼ばれる形にならないので、室内で飼育されている猫から感染するのは、確率的に低いと考えられています。
「オーシスト」とは、トキソプラズマの原虫が、卵になった状態で、「シスト」とは、サナギのような状態になっているもののことです。
トキソプラズマに関して詳しくは「厚生労働省:国立感染症研究所」のHPでご覧ください!
では室内で飼育している猫でも、どのような条件が揃えばトキソプラズマに感染する確率が高くなるのでしょう?
- 初めて感染した猫か、免疫が低下して何度も感染したり、発症してしまったりしている猫が室内にいる場合
- 猫が感染しているのに、糞尿を1週間から数週間の間放置している場合
- 感染した猫の糞尿を24時間以上放置し、さらに始末するときに手などについたオーシストやシストに気づかず、口にしてしまった場合(乳幼児が間違って触っていることに気づかず、そのままおしゃぶりしてしまった場合など)
以上のことから、猫が糞尿ををしたら24時間以内に片づけられれば、高い確率で感染しないということが分かります。
また、妊娠中の方や免疫が落ちている方は、糞尿を片づけるときに必ず使い捨てのビニール手袋を使うようにし、その後しっかりと石鹸で手を洗う用に心がければ、ほぼ感染することはないといわれています。
それほど過敏にならなくてもすみそうですね。
>>詳しくは「厚生労働省:国立感染症研究所」のHPでご覧ください!
妊婦検診のときなどに産婦人科の先生や、獣医師さんに「注意事項」を確認しておくのもいいですね!不安視する必要はそれほどなさそうとはいえ、万全を期して赤ちゃんをお迎えしたい方は、相談してみてください!
赤ちゃんが猫にかまれたら・ひっかかれたらどうする?
猫に噛まれたりひっかかれたら、即座に病院に赤ちゃんを連れて行くことをオススメします。
赤ちゃんの肌はとても柔らかく、皮膚はとても薄いです。
一方、猫の歯はとても鋭く、本気で噛むと、大人の皮膚でも血が出て貫通してしまうほど。
猫のほうに悪意があったかなかったかは重要ではなく、怪我の対処を最優先しましょう!
噛まれた&ひっかかれてしまったときの応急処置
猫に噛まれてしまったときに、必ず守りたい三原則をご紹介します。
- 流水と石鹸で綺麗に洗い流す。
- 清潔なガーゼか絆創膏で覆う。
- 病院で受診する。
それでは、各項目のポイントを簡単に説明してます。
1.流水と石鹸で綺麗に洗い流す
ここでのポイントは、「流水」という部分です。
なぜ流水かというと、猫の唾液を綺麗に洗い流してしまうという意味が込められています。
そして、石鹸でできるだけ綺麗に洗い上げます。
例えほんの少しのかすり傷でも、「これくらい」と思わずに、ちゃんと対処するようにしてください。
2.清潔なガーゼか絆創膏で覆う
ガーゼには、せっかく綺麗に洗い終わったところに、また菌が入り込まないようにするという意味と、血が出ている場合は、他のところに付着しないようにという意味があります。
例え、ほんの少しの傷でも、それがもとで取り返しのつかないことになる可能性もあるため、必ず「清潔」なものを使って保護するうようにしてください。
3.病院で受診する
「これくらい」と思うような傷でも、菌が付着してしまっているかなんて、素人目ではわかりません。
必ず受診し、病気に感染していないことを確認してください。
感染症は、自分が気づかないうちに体内に入り込んでいることが多々あります。
猫ちゃんとこれからも楽しく暮らしていくために、またいらぬ不安を取り除くためにも、「噛まれた時・引っかかれた時には必ず受診する」を守るようにしてください。
まとめ
猫と赤ちゃんが一緒に暮らしていく上で、守らなければいけない点や気を付けなければならない点など、いろいろご紹介しましたが、参考になりましたか?
ぜひ長い猫ちゃんとベストなかかわり方を見つけ、ハッピーな猫ちゃんライフを赤ちゃんとともに過ごしてくださいね!
- 猫を屋内で飼育し、赤ちゃんに鼻水やくしゃみがある場合は、猫アレルギーを疑うといい。
- 猫と赤ちゃんは、ちゃんと対策をすれば、同居は可能である。
- 妊婦さんが猫と同居する場合は、産婦人科医にその旨を必ず伝えるといい。
- 赤ちゃんが猫に噛まれた場合は、流水と石鹸で綺麗に洗い、清潔なガーゼや絆創膏で覆い、病院で受診するべきである。
- 赤ちゃんが猫にひっかかれたら、噛まれた時と同じ対応をし、即病院を受診すべきである。
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