わがままな長男次男…
「わがままな子どもは将来どうなるんですか?」と心配になって、パパさん保育士さんに聞いてみると…
「わがままは成長の中で必ずあるから心配いりません!」
と素晴らしい回答をいただきました!
けど親も人間。
子どものわがままは成長過程の一つとわかっていても、ついついイライラ接して反省する毎日…
そこで保育士さんに、
「子どものわがままにイライラしない接し方」も一緒に聞いてみました。
- わがままな子どもは将来どうなる?
- 大人はどう接すればいい?
- 子どものわがままにイライラしない方法
この記事はこの方に監修していただいております。
わがままな子供は将来どうなる?
子どものわがままは「意思表示」の一つでもあるので、仕方のないことだと言えます。
ですが、子育ての中の「環境」「言葉掛け」「関わり方」「対応の仕方」によっては、子どものわがままを助長してしまうことだってあるのです。
意思表示の一つのわがままなら良いのです。
が、子どもと関わる大人の対応や、周囲の環境によってわがままが助長されてしまうと、その子の将来にも少なからず影響をもたらす可能性があります。
例えば…
- 「金遣いが荒くなる」
- 「自分の思いばかりを優先し、他人との共存が難しくなる」
- 「努力をしなくなる」
などなど。
必ずってわけじゃありません!が、そうなる可能性を助長する関わり方があるってことです。
幼少期にこのような姿が見られても、「子どもだから仕方ないよね」とスルーされがちですが、これが小学生や中学生、大人になっても見られるようであれば、かなりの「問題児」として扱われてしまいます。
子どもと関わる人達の対応の仕方や周囲の環境によって、「意思表示のわがまま」→「度が過ぎるわがまま」に発展してしまうので、幼児期の子育てには気を配る必要があるんです。
子どもとの「正しい関わり方」とは?!!
子どもがわがままを言うのは、「あるべき姿」です。
わがままは子どもの意思表示の一つなので、少しでも「わがままだな!」と思っても、過度に気にすることはありません。
注意すべきは、意思表示のわがままを超えて「度が過ぎたわがまま」。
度が過ぎたわがままには、時には厳しく接することも必要です。
「厳しく」「甘く」どちらがいいの?
「度が過ぎたわがままを防ぐためには厳しく育てる」という考え、
「意思表示のわがままなら受け入れてあげなきゃ」という考えは矛盾していますが、
子育てにおいてどちらの考えも「正解」です。
しかし、厳しく育てすぎると…
- 「周りの目を気にした人になる」
- 「他人におびえる性格になりやすい」
- 「”○○しなければ”という考えが強くなる」
というデメリットが…。
甘やかされて育てられると
- 「自己中心な思考」
- 「わがまま」
- 「努力をしない」
というデメリットが生じます。
子育てにおいて、「厳しく」「甘やかす」というのはどちらも正解ですが、
一番大切な関わり方としては、どちらにおいても「親がしっかりと愛情を持って接する」という事なのです。
「厳しくする所ではしっかりと厳しくし、甘やかすところでは愛情を持って甘やかせる」
というスタンスを、愛情をもってすることが、子どもにとってベストな関わり方なのです。
む、難しい…親にも感情があるので、心に刻み込んで子どもと接しないと、ついつい感情に流されてしまうこともありますよね。
「厳しくする所ではしっかりと厳しくし、甘やかすところでは愛情を持って甘やかせる」
と言葉で伝えるのは簡単な事ですが、実践するとなると超絶むずかしいです。
そこで現役保育士さんに、「愛情を持って厳しくする、甘やかす」の具体的な実践方法を聞いてみました。
子どもが将来困らないために親ができること
- 約束を最後まで守る
- 我慢したときにはしっかりと褒める
- 子育て方針を家族で統一する
約束は最後まで守る
買い物に出掛ける前、「今日はおもちゃ、お菓子は買わないからね」などと、子どもと約束を交わしたこと、ありませんか?
子どもがその約束に対して「分かった」といったはいいものの…。
いざスーパーに入るとなぜか子どもは、おもちゃ売り場、お菓子売り場に一直線…そしていつも通り「買って~!」と号泣したりしますよね…?(涙)
ほとんどのママ、パパは経験があると思います(笑)
ここでやりがちなミスは、周りの目も気になる所から「ついつい買っちゃう」という行動です。
「買わない」と約束したのに、大声で泣いたら買ってもらえた。
この経験は、約束をやぶったとしても「泣けばどうにかなる」という記憶をこどもに植えつけてしまい、「度が過ぎるわがまま」に繋がってしまうんです…。
わたし…何度かやったことがあります…そうなんですね…
約束したことは心を鬼にしてでも、必ず守らせるようにしましょう。
ここでお菓子を買わないことは「過度の厳しさ」ではなく、
「この子の将来を考えた、愛情ある厳しさ」なのです。
我慢したときにはしっかりと褒める
約束を守れたとき、自分のわがままを抑えられた時、しっかりと褒めてあげていますか?
「わがままを言った時に叱る」と同時に、
「約束を守れた時に褒める!」は是非同時進行でしてあげてください!
大人だって、自分の努力を認めてもらえず失敗ばかりを責められると面白くありませんよね?
子どもの心情も同じなのです。
約束を守れたとき、自分のわがままを我慢できたときにはしっかりと褒めてあげましょう。
たくさんたくさん褒めてあげて下さい。
保育士さんたちはこういった場面で子どもを褒めるとき、異常な程のハイテンションで褒めまくるそうです(笑)
このタイミングで褒めることで、「次も頑張ってみようかな?!!」と、子どもながらにモチベーションが上がることを知っているからなんですよね。
ママパパもぜひ、日常の中で我慢や忍耐を見つけたら、それを言葉にして褒めてあげるといいです!
これなら私もできる!大げさにやってます(笑)!それが将来にどうつながるか、とか考えずに、単純に褒められると子どもが誇らしげな顔をするのが見たくて、褒めまくっています!
子育て方針を家族で統一する
おもちゃの片づけをしない子に対して…
- ママ→「使ったものは片付けなさい!」
- パパ→「明日片付ければ良いじゃん」
って、子どもの見ている前で異なることを子どもに伝えることって結構あると思います。
しかし、このような曖昧な指示は子どもにとっては「混乱」の原因となります。
「誰の言う事を聞けば良いの?」と混乱し、話を聞かないか聞けない子になってしまい、わがままに発展することもあります。
わがままを言っては、自分に都合のいい意見を探すようになるんです。
子育て方針と言うのは、家族でしっかりと話し合い統一した方が子どものため。
我が家は離婚前はこんなことしょっちゅうあり、子どもたちはやっぱり「どっちのいうことを聞けばいいの?」と困惑した様子でした。
グーっと我慢して、表面上だけ意見を合わせることもしばしばありました。
が、表面上だけ意見を合わせるだけで、少なくとも子どもは「はい」って言えるんですよね。
自分は不愉快を飲み込んだとしても、子どもは混乱せずに素直になれるって感じました。
離婚前の夫婦間でのことなので参考にはなりませんが…パパとママが子育てについて共通の想いを持っているって大事なんだなって感じた出来事でした。
子供のわがままにイライラしない方法
子どもの将来のために、わがままにもしっかりと対応していきたい!
と願うパパママも「人間」です。
感情に負けてイライラすることもあって当然ですよね。
わたしもしょっちゅうです。
イライラして子どもに接した日には自己嫌悪と反省…だから何とかイライラしない方法を探し続けています。
私が実践している「子どものわがままにイライラしない方法」は以下の通りです。
- 「みんなそんなもんだよね」と割り切る
- 鏡を見て深呼吸する
- 子どもに理想や完璧な姿を求めない
- 周囲と我が子を比べない
「みんなそんなもんだよね」と割り切る
わがままは意思表示の一つです。
誰にでもあるべき姿なのです。
子どもだけじゃなく大人だってね。
なので、子どもがわがままを言ったときに、
- 「みんなこうなんだよね~」
- 「こういう時期だよね。」
と、時には気軽な気持ちになるのはとても大切な事。
わがままな我が子を少し放っておくと、勝手に落ち着いているなんて事も多いので、「必ず今すぐ解決しなきゃ!」と思わないようにしています。
人目があるとついつい「早く泣き止ませなきゃ!」と焦ってしまうんですけどね^^;
鏡をみて深呼吸する
私はイライラすると、鏡を見ます。
そこには眉間にしわを寄せた鬼の形相の自分…
ひえ~
と思って、眉間のしわを伸ばし、笑顔の練習…そして鏡を見ながら大きく深呼吸します。
これだけで、落ち着けるときもあるので試してみてください。
冷たい水で顔を洗ってもいいですね。
子どもに理想や完璧な姿を求めない
子どもに対して
- 「立派な大人になって欲しい」
- 「色々な事が出来るようになって欲しい」
という成長の理想が強いと、子どものわがままに対して「どうして?」と思ってしまいますよね。
子どもの成長に理想を持つのは悪いことではありません。
将来立派な大人になってほしいと願うのは当然ですから。
ただ…
子どもの頃に出来ることって限りがあります。
わがままは子どもの成長過程の一環なので、子ども自身でもコントロールできないときがあります。
「どうしてわかってくれないの?」
と思ってしまったときは、
- 「しっかりしてなくて当然」
- 「これがこの子の成長速度」
- 「この子の成長スピードに合わせよう」
と割り切った方が、気持ちがすごく楽になります。
子どもには理想や完璧を求めすぎず、その子の「あるべき姿」をそのまま受け入れるんです!
と言っても、難しいですが…(私の場合
具体的に言うと…
- 「宿題やらなくていいか…」
- 「ごはん残しても、おかずは全部食べたしいいか…」
- 「時間守れなくても…今はこれに夢中なんだな…」
ため息とともに、イライラも解消しますw
周囲と我が子を比べない
我が子よりも出来る子どもを見ると、ついつい焦りの気持ちが出てきませんか?
- 「え?あの子、カタカナ書いてる!」
- 「幼稚園なのにもう自転車乗れるの?」
その焦りの気持ちが我が子にも伝わり、母子ともにストレスの原因となることは多いのです。
「あの子はあの子、我が子は我が子」という考え方で、他の子と比べることをやめれば、ストレスは大幅に減少します!
これもついついやってしまうんですけどね^^;私は未熟です、ほんとに
さいごに
「うちの子、わがままだけど大丈夫かな?!!」と感じたり、我が子の将来に不安を感じる事は子育て中には起こりうる事です。
しかし、わがままというのは子どもにとっての「意思表示」であって、誰にでもあるべき姿です。
注意すべき点は、子どもと関わる人の対応の仕方や、言葉掛け、周囲の環境などが原因で意思表示のはずのわがままを、「過度なわがまま」に発展させないことです。
その為には、厳しくするにも甘やかすにもしっかりと「愛情を持って接する」という事が大切です。
「厳しくする所ではしっかりと厳しくし、甘やかすところでは愛情を持って甘やかせる」という考えを持っていれば、子育てはきっと上手くいきます。
愛情を持って接すると言っても、ママやパパがストレスを溜め過ぎてはいけません。
「楽しく」「リラックス」を心がけて、子どもと楽しい時間を過ごして下さい。
私も反省の毎日ですが、一緒に乗り切りましょー!