わがままな子供にお疲れママへ…子どもの心理を知ることで、子どものわがままにも冷静に対処できるようになります。
特にお店での子どもの「買って買って!」にお困りの方は、以下の4つの対処法と、やっちゃいけない3つの対処法をみて、わがままな子供の心理を考えてみてください。
子どもは大人とは違います。大人が思うよりもずっと、子どもは子ども。
大切な我が子についつい叱って後悔…なんて経験を少しでも減らすために、お店での「買って買って」の上手な対処法を、現役保育士さんに聞いてみました。
この記事はこの方に監修していただいております。
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わがままな子供の心理は?
「わがまま」と辞書で調べてみると、「自分勝手な行動、思考」などと出てきますが、子どものわがままは、それにあてはまりません。
子どものわがままというのは、その子なりの心理状態を表している一つの「表現方法」であって、成長過程において「必ず見られる行動」なんです。
では、子どものわがままにはどのような心理状態が隠されているのでしょうか?!!
- 自分の存在を受け入れて欲しい
- わがままを言う事で別の欲求を伝えている
- そもそも子どもは世の中の理屈が理解できていない
自分の存在を受け入れて欲しい
子どものわがままな姿を見ていると、「わがまま=自分勝手」と考えてしまいませんか?
実はわがままを言っている子どもは、「自分を見て」「自分を受け入れて」と言ってるだけなんです。
例えば、スーパーで「お菓子を買って~!」と号泣されて困ったことないですか?我が家はしょっちゅうでした…。
もちろん、「買って欲しいから駄々をこねている」というパターンもありますが、たくさんの人がいるスーパーで号泣されては、人目を気にするママやパパは我が子に目を向けるしかありませんよね。人前で号泣する我が子を無視する事は出来ませんもんね。
つまり子どもは…「人前で泣けば、ママやパパは自分を見てくれる」という心理が働いている事があるのです。
こうしたスーパーでの「買って買って」行動は、以下の時によく起こると思いませんか?
- 下の子が生まれて赤ちゃんの時期
- パパやママの仕事が忙しい時
- 子どもとじっくりと一緒に過ごしていない時期
私も思い当たることがあります。幼稚園の延長保育が続いた時とか、朝もせかしてご飯を食べさせ、バス停まで走っていた時…きっとゆとりをもってママと時間を過ごしたいのを、子どもなりに我慢してくれてたんだろうな~と後になって思い当たるんです。
その我慢で、子どもはいっぱいいっぱいだったんでしょうね。
スーパーでの「買って買って!」と困らせる姿ばかりに目がいって、子どもの真意に目を向けられなかった忙しすぎた自分の状況にも反省しています。
子どもは寂しくても「ママ、ぼくは寂しいの」と伝えることができないんです。
けど、心はママやパパにかまってほしくてたまらない。愛に貪欲なんです。
スーパーで「買って買って!」と駄々をこねるかたちで、寂しさや「自分を見て!」と必死で訴えてきているんですよね。
わがままで別の欲求を伝えている
スーパーで「買って買って!」と足をバタバタしてお菓子を要求する子どもにヘトヘト…。
そんなママは、スーパーに行く前に「今日はおもちゃも、お菓子も買いません」などと約束をしちゃいませんか?私はしょっちゅうでしたよw
それでも子どもはスーパーに入ったら約束を忘れ、おもちゃ売り場やお菓子売り場にダッシュし、気づけば号泣しているんですよね(笑)
ママは必死で言います。
「おかしいよね?来る前に約束したよね?今日は買わないって言ったよね?」と。
約束をかんたんに忘れて、いつものようにわがままをぶつけられると「もう!」って気持ちになりますよね。ママだって人間です。
でも、冷静になって考えてみると、わがままを言う時期の息子は5~6歳。まだまだ自分の欲求を言葉で上手く伝えることができない時期です。
本当におもちゃやお菓子をねだっているのではなく、実は「眠い」「おなかがすいた」「歩き疲れた」「抱っこしてほしい」。そんな欲求を抱えてる時が「=わがままを言う時」だったりするんですよ。
スーパーとか大勢の前で号泣したり、大声を出されるとホントに辟易しますよね。
ですが、本当に物が欲しいわけでなく、「疲れた」などの生理的欲求をママに訴えてるだけかも、と考えてみてください。
目に見える「わがままな『買って買って!』」ではなく、別の欲求を上手く伝えられてないだけでは?と観察してみてください。抱っこして抱きしめるだけで、わがままも治まることもありました、実際。(たまに)
母も人間ですから、子どもの全ての真意に気が付けるわけじゃありません。一進一退しながら、徐々に子どもへの気持ちの思いやりを積み重ねていきましょう!
そもそも子どもは世の中の理屈が理解できていない
根本的な話ですが、小さな子どもは「世の中のルールや理屈」をわかっていません。
「今日は何も買わないって約束したでしょ!」とママやパパがいっても、子どもの中で「約束は厳守しなければならないもの」なんて思ってなかったら、簡単に反故にされちゃいますよね。
「約束」よりも、「今ママに自分を見てほしい!かまってほしい!」と思うのかもしれません。
それも切実に。
子どもの愛に対する貪欲さにも、常に寄り添う母としては「ハイハイ…」と疲れることも多々あります。
が、子どもにとっては「約束」とか「世間のルール」「マナー」なんかより、「ママが自分にかまってくれるか?愛してくれるのか?」という方がずっとずっと大切なんです。
それが「買って買って!」のわがままで表現されているだけなんですよ。
「自分勝手な姿」とも捉えられますが、子どもの発達段階や、理解の範囲上「仕方のない姿」であり、子どもの「あるあるの姿」なんです。スポンサーリンク
お店で起こる「買って~」のかしこい対処法
上記でも話してきたけど、子どものわがままな欲求のときの心の中は、その時々で別の欲求が隠れてる可能性が高いんです。
ってわかっていても…スーパーで夕方時、お兄ちゃんや兄弟のお迎えが控えているときの「買って買って~!」に、ママも冷静じゃいられませんよね。
我が家の次男も、お菓子売り場の床に座り込んで「買って!」抗議に出てきたこともあり、こっちは余裕なくカンカン(笑)。なんで困らせるの?と内心むかむかしていました。
私と同じように、スーパーでの「買って!」に「どうしてら良いのか分からない」というママやパパも多いでしょう。
このような場合に、ママやパパはどのような対処を行なえば良いのかを、保育士さんに聞いてみました。
- 言い聞かせる
- 泣きたいだけ鳴かせておく
- 抱っこして落ち着かせる
- パパやおじいちゃんにバトンタッチ
1.言い聞かせる
スーパーで「買って買って~」と号泣する我が子に対して、ほとんどのママやパパが行なっている行動は、「言い聞かせること」です。
言い聞かせる時のポイントとしては、先にかならず子どもの気持ちを受け止める言葉を言う事。
- 「そうか~、このおもちゃが欲しいんだね。」
- 「このお菓子おいしそうだね」
- 「欲しいのは、わかったよ」
先の言葉が「ダメって言ったでしょ」「買わないって約束したでしょ」だと、子どもはなかなか泣きを止めてくれないんですよwいくら手ごわくても、相手は子どもです(笑)
この世の理屈やルールの理解すら出来ていないので、ここは大人が一歩下がって、まずは子どもの気持ちを受け入れることが大事なんです。
受け入れるって言っても、言いなりにお菓子を買うんじゃなく、「君はこういう気持ちなんだね」と言葉で言うだけで充分。
それでも泣き止まない場合は、別の理由(お腹すいた、体が不調、眠い、疲れたなど)を訴えているという可能性が大。
「そっか。このお菓子が欲しいんだね」と子どもの気持ちを口に出して一回受け入れることで、その「買って!」が何からきているのか?を見きわめることができるんです。
泣きたいだけ泣かせておく
子どもは泣き続けていると「あれっ?何で僕は泣いているんだろう?!!」と、一瞬「我に返る」ことがあります。
泣くことで発散にも繋がるので、「泣かせておく」という方法は効果的です。
ですが、スーパーで泣き続けさせるのは周りの目も気になるので、このような時には一旦車に戻るとか、外に出るなどの工夫が必要ですよね。もちろんママの忍耐力も必須…。
ポイントとしては、泣きが止まった瞬間に「もう終わった?」などと投げやりな言葉を掛けるのではなく、「すごい!自分で泣き止んだじゃん!!」というように、その姿をしっかりと褒めてあげること。
我が家の次男はスーパーに行くと駄々っ子に変身したりしていたので、ここでの「褒め」が効果ありなのは実践済みです(笑)。
抱っこして落ち着かせる
やはり子どもですので、ママやパパが抱っこすることで落ち着きを取り戻すということは多いです。
スキンシップにかなう愛情表現はなし。
抱っこ最強です!
お菓子売り場やおもちゃ売り場から離れるという効果もありますしね(笑)
抱っこで子どもが落ち着く時というのは、ほとんどが生理的欲求でわがままな姿を見せていると考えられます。
おもちゃが欲しいというよりも、「お腹が空いた」「疲れた」「眠たい」という事を表現している事が多いのです。
パパやおじいちゃんにバトンタッチ
子どもがスーパーで駄々をこねだしたとき「関わる人を変える」というのが、実はすごく効果的!
パパでもおじいちゃんでもおばあちゃんでもお兄ちゃんでも誰でもいいんです。
子どもと一対一だと、大人も子どもも「後に引けない」という気持ちになり、意地の張り合いになることが多いから。
いくらママが大人だろうと、子育てで睡眠不足で休みなし…気持ちに余裕がない時に「買って買って!」攻撃で、冷静に対処できないことも多いでしょ?
その時ママ以外の誰かがいれば、子どももフッと我に返ります。
ママも誰かに丸投げできて、やっぱりほっとします。
パパが一言「このおもちゃかっこいいな~」と声をかけるだけで、ママに対して猛進していた「欲求」が冷静になり、周りの声に耳が傾くようになるのです。
平日夕方、毎日ママと子どもだけでスーパーに来ることが多いのだけど、たまたま出会った幼稚園の友だちのママとかの声がけで、殺伐とした空気がフッと軽くなることってあるでしょ?
子どものスーパーでの「買って買って!」時期が終わった私は、逆に知り合いの子どもが「買って~」状態には進んで声をかけるようになりました。
ママだけでなく、子育てには社会のみんなの協力が必要です。助け合いましょ!スポンサーリンク
わがままを言う子にこれをしちゃいけない!
お店で見られる子どものわがままに対しての「賢い対処法」を上に紹介してきたけど…「これだけはやってはいけない!」というNG対応もあるから、紹介いたします。
…私やったことある…今頃おちこみます…
- 怒鳴る
- 無視する
- 根負けして買ってしまう
怒鳴る
子どものスーパーでの「買って買って」に怒鳴るのはNG。子どもの気持ちを受け入れないでいると、ますます話を聞かなくなっちゃうからです。
それどころか、更に大声で泣きわめくこともしばしば。
大変なママやパパの気持ちは分かりますが、「怒鳴る」という対処法はおすすめできません。
子どもに対して怒鳴ってしまった後、子どもが寝た後とかに、自分の気持ちがドーンと落ち込みますし…(経験あり)
無視する
無視するという事は「泣きたいだけ泣かせておく」という対処法と似ているので、時間が経てば泣き止むでしょう。
しかし、無視をされた子どもは「ママやパパには自分の気持ちは分かってもらえない」という記憶しか残りません。
「寂しい記憶」が子どもの心に刻み付けられるのです。この「寂しい記憶」を払しょくしようと、子どもはさらに激しいわがままを要求するようになります。
子どもの声を無視するのは、問題を大きく先送りしているだけで、解決には全くならないんですよ。
スーパーで子どもが大泣きでわがまま…無視したくなるいらだちはよくわかります。が、後々もっと大変な成長をしないためにも、その場、その時に子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげてください。
根負けして買ってしまう
やりがちな対応ですよね(笑)私も何度も何度も買いました…
スーパーで号泣されるとどうしても「周りの目」が気になってしまい、根負けしてお菓子を買っちゃうママやパパも多いはず。
しかし、大人が一度言った事を曲げて根負けしてしまうと、「な~んだ、しつこくすれば聞いてくれるじゃん」というような、子どもにとって「間違った成功体験」になってしまいます。
「買わないと決めたら買わない」というスタンスはとっても大事。
ちなみに私の場合は、最初から「買わない約束」とかせずに、「買って買って~」が始まると、「いいよ、じゃあ明日のおやつね」と買うことがよくありました…。
これなら「買わないスタンスを曲げる」ことにもならず、すんなりことが収まるからOK?と思ってたけど…落とし穴がありました。
スーパーで「じゃあ明日のおやつね」と買い、その後薬局でも再び「買って買って~明日のおやつに!」と始まるんです…
「な~んだ、しつこくすれば聞いてくれるじゃん」になっちゃってましたね、完全にw
根負けして買うよりは、「言い聞かせる」「抱っこする」などの対応が、やっぱりおすすめです。
下の子が小学校に入り「買って買って!」が収まってやっと、冷静に自分の行動も分析することができました。
現在「買って買って~」に大変な思いをしているママは、簡単に買うのではなく「言い聞かせる」「抱っこする」「パパにバトンタッチ」を試してみてくださいね!スポンサーリンク
さいごに
子どものわがままにお疲れのママは、子どものわがままの裏には「別の気持ちが隠れている」ということを、思い出してみてください。
スーパーで駄々をこねるという場面は、子育てを行う中で何度も遭遇するでしょうし、頭を抱えるママやパパも多いはず。
今回紹介した、「賢い対処法」と「やってはいけない対処法」は表裏一体な部分も多いので、実践する際は子どもの心理を見極める必要があります。
難しく聞こえますが、これだけは言えます。
子どもの事を一番に考え、愛情を持って接していれば「子どものわがまま」は自分で抑えられるようになります。
子どもに対する自分の愛情に自信をもって、周囲を気にせず子どもの気持ちに集中してみてください。そして困ったときは「スキンシップ」です。
スキンシップで落ち着くのは、子どもだけでなく、ママにも効果ありありですから!
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