大切な我が子…といえどもイヤイヤ期の対応はどんな母親もまいっちゃいますよね。
出産を始めて経験した時から、女性は「母親1年生」になります。
子育てをどう行っていけば良いのか、全く分からなかったり、
戸惑いの多い毎日でしょうが、毎日我が子と関わる中で、
子どもが何を求めているのか、どう世話をしたら良いのか学んでいきます。
しかし、「やっと子育てに慣れてきた」と感じる頃に訪れる壁が、
我が子の「イヤイヤ期」です。
今回は「イヤイヤ期」はなぜ訪れるのか、
その原因や、「イヤイヤ期」に入った子どもの対処法を紹介します。
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「イヤイヤ期」はいつ頃から訪れる?
「イヤイヤ期」というのは、その名の通り、何でもかんでも「イヤ!」と断り、
自分の欲求を満たすまで「イヤイヤ!」が収まらない時期のこと。
こちらが子どもの欲求を満たしてあげようと手を差し伸べたとしても、
「イヤ!」と言い続けられちゃう忍耐の時期です。
聞いているだけで、気が滅入りますね(笑)
この「イヤイヤ期」に突入する時期には個人差がありますが、
おおよその目安としては「2歳半から」訪れると考えていいでしょう。
長男は目安どおり2歳半頃から訪れましたが、
次の子は2歳前から突入しちゃいました(笑)
この「イヤイヤ期」というのは、ただの「わがまま」にも見えますが、
子どもの発達段階の中で見られるものであり、
成長にとって必要なことなのです。
イヤイヤ期はなぜ訪れるのか?
「イヤイヤ期」はなぜ訪れるのか。
「イヤイヤ期」が訪れる理由”]
- 未熟な語彙力
- 身体能力の向上
- 自我の芽生え
1.未熟な語彙力
「イヤイヤ期」の訪れる2歳前後というのは、
「話したいけど、言葉が出てこない」という状態です。
自分の欲求を上手く伝えられない葛藤が強く出たり、
欲求を阻止された時に言葉が出ず、
「イヤ!」という言葉を連発してしまうのです。
「イヤイヤ期」の「イヤ!」は、裏を返せば「○○がやりたいんだ!」
という言葉の裏返しでもあるのです。
身体能力の向上
2歳前後にもなると行動範囲も広がり、それに伴い「興味、関心」も深まります。
活発に動き回ることで、時には危険な行動が見られる事だってあります。
(この時期になると、まだハイハイしか出来ない時期の方が楽!って感じもしますよね(笑))
子どもは興味関心があって行動に移しているだけですが、
大人から見ると「危険な行動」にみえちゃうから、
子どもの好奇心の行動を止めなくてはなりません。
自分の行動を制止される子どもは、もちろん「イヤ!」と叫ぶでしょう。
「イヤイヤ期」というのは、
「危険行動」の理解がまだ出来ない時期でもあります。
子どもは危険な行動を行う⇒それを大人は制止する⇒制止されると「嫌がる」。
この悪循環が「イヤイヤ期」の訪れなのです。
自我の芽生え
「イヤイヤ期」は「自分は自分、他人は他人」という区別がつく時期でもあります。
2歳前まではそういった区別つかず、
「自分の体」ですらしっかりと認識が出来ていない状態です。
そんな状態から少しずつ、「自分」が親や他人とは異なる存在と認識するようになると、
「自我」が芽生え、自分の欲求や意思を自分以外の存在に主張するようになります。
その主張を断られたり、思い通りにいかないと、
「妨げられた」と子どもなりに感じ、「イヤ!」という言葉だけでなく、
全身を使って抵抗したり、拒否します。
これが「イヤイヤ期」に見られる行動で、
大人からすると「大変」「わがまま」と感じますが、
「自己主張が出来るようになってきた」という、子どもなりの成長の証なのです。
「イヤイヤ期」がない子っているの?
「イヤイヤ期」は発達段階で見られるもので、子どもの成長にとって意味のある行動です。
でも稀に、イヤイヤ期がなかったって子もいますよね。
その「イヤイヤ期」が来ない子は特別なのでしょうか?
答えは、「NO」です。
先にも話しましたが「イヤイヤ期」が見られる時期には個人差もあり、
時期だけでなく「イヤイヤの度合い」にも個人差はあります。
「ママが手をつけられない程のイヤイヤもあれば」
「パパなら諭せる程のイヤイヤ」など、イヤイヤの度合いも様々です。
「イヤイヤ期」の見られる時期や、度合いというのは、
「育った環境」が大きく影響します。
私の次子は、兄よりもだいぶ早くイヤイヤ期が訪れ、
一番早くイヤイヤ期を抜け出しました。
私なりに分析すると、次子は、上の兄妹の行動を毎日見ていることで、
語彙力の発達も早く、「危険」と「安全」という認識が出来るのも早いような気がしました。
更に、末子という点で、「欲求を満たしてもらう術に長けていた」
というのも大きな理由の一つです。
このように、環境によってはイヤイヤの度合いが弱かったり、
自然と自分の欲求を満たせていたり、ママが上手に欲求を満たしていると、
「イヤイヤ期」が訪れないという場合もあるのです。
子どもの個性によっても、興味や関心、欲求の度合いも異なるので、
「イヤイヤ期」が来るか来ないかというのは、
一つの「結果論」でしかないとも言えます。
「イヤイヤ期」が長い!どうしたら良い?!!
「イヤイヤ期」が来なければ来ないで、
子どもの欲求が満たされている環境なので良しとしますが、
ほとんどの場合、「イヤイヤ期」は大なり小なり訪れます。
頭では「イヤイヤ期が来たな~」と分かっていても、
この時期のママやパパは頭を抱え、
子育てが「大変」と思う時期でもありますよね。
更に厄介なのが、「イヤイヤ期の長期化」です。
聞いただけでも疲れますね(笑)
しかし、ご安心を。
「イヤイヤ期」は発達段階の中で見られるものであって、
長期化した場合には一工夫加えた関わりで、乗り越えることも出来ます。
長期化したときの関わり方”]
- 「クエスチョン」を加える
- 「失敗」の経験を重ねる
「クエスチョン」を加える
2歳前後の「イヤイヤ期」は自制心が働かなかったり、
語彙力が未発達という点が大きく作用しますが、
「イヤイヤ期」が3歳まで続いた場合には、関わり方を少し変えてみましょう。
3歳にもなると、語彙力も発達し、自制心も働くようになるので、
「イヤイヤ」が出た時には、「どうしたいの?」「どうしたら良いのかな?」と、
質問を投げかけて「考えさせる」と良いでしょう。
質問に対して答える事が難しい場合はには、
複数の解決策を伝えて、そこから選ばせるというのも良い方法です。
3歳になると「考える力」がグンと伸びる時期でもあるので、
ただイヤイヤを受け入れるだけでなく、自分で考えさせて、
その考えを「言葉で表現」させていくと、子どももスッキリします。
「失敗」の経験を重ねる
子どもが求める欲求が危険な行為でなければ、たくさんチャレンジさせていきましょう。
3歳の「イヤイヤ期」は、行動に多少の「背伸び感」があります。
自分の力量以上の事をやりたがりますが、
危険でなければどんどんチャレンジさせてください。
その分失敗を経験させる事で、「今の自分の力量」に気づきます。
これが分かってくると、自制心もグンと成長し、
「イヤイヤ」で表現するのではなく、
「自分で出来る事」と「自分にはまだ出来ない事」の線引きができるようになります。
この線引きが出来るようになると、「イヤイヤ期」はいつの間にか無くなるはずです。
さいごに
- 多くの場合は2歳半頃から「イヤイヤ期」が訪れる。
- イヤイヤ期は不平不満を「いや」という言葉でしか表現できない時期に起こる。
- 好奇心旺盛な子どもの危険な行動を、親が必死で止めることによって「やりたいのにできない」がイヤ!となる。
- 自分はこれがしたい!という自己主張が出来る成長段階の時期に、イヤイヤ期はおとずれる。
- イヤイヤ期の時期や大小は、個人差によることが多い。
- イヤイヤ期が長い子には、「じゃあどうすればいいかな?」と疑問を投げかけてみる。
- 行動に関しては、よほど危険でない限り「挑戦させてみる」ことがGOOD。
「イヤイヤ期」はママやパパにとって「大変で、子育てが辛い時期」でもあります。
誰だってそう思うので、その気持ちが「悪い」訳ではありません。
「イヤイヤ期」は子どもの成長にとって大切なものでもあり、
この時期を乗り越えると、子どもにとっても、
ママやパパにとっても大きな第一歩になる事は間違いありません。
「イヤイヤ期」が訪れる時期、「イヤイヤ期」の期間は子どもの育つ環境や、
個性によっても人それぞれです。
親としての心構えとして一番大切なのは、
「子どもの成長にとって大切な時期なんだ!」と理解し、
「どーん!と構える」事です。
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この記事はこの方に監修していただいております。