育休を終え、仕事復帰を目指すママさんの一番の壁といえば「保育園探し」ではないでしょうか?
保育園は、我が子が長い時間過ごす大切な場所です。空きがあればどの保育園でも良い、というわけにもいきません。
職場の近く、自宅の近くの保育園に通わせたいというのが本音ですが、場所や親の都合よりも、
保育園選びではチェックすべきポイントがあります。
保育園にはそれぞれ特色があり、保育内容も違えば、方針も異なります。
預け先によって我が子が楽しく園生活を送れるか送れないかが決まる、
と言っても過言ではありません。
そこで保育園選びを失敗しないために「保育園見学」をするのが一般的。
この記事では…
- 保育園見学を行う時に何をチェックしたら良いのか?
- 「これは必ず聞いておきたい」という「質問リスト」
を紹介します。
保育園見学に行く前にお役立てください。
保育園見学を行うことで得られるメリットは?
- 保育園の雰囲気を生で感じられること。
- 保育士に会うことができる。
保育園の入所申し込みは役所で行うので、保育園の見学は別に行かなくても良いのでは?と忙しいパパママは考えるかもしれませんね。
しかしそれは間違いです!
パンフレットや役所から得られる保育園の情報は「外面」。
それに対し、保育園見学では「生の雰囲気」を感じられるからです。
- 保育の様子
- 子どもたちの表情
- 保育士の表情
等を見れば、「ここがいい」「ここは嫌だ」のどちらかが、はっきりします。
見学先の保育園が良い保育園なのか、あまり良くない保育園なのかを見極めるポイントを3つを紹介しますね。
保育園見学の3つのポイント
- 保育士の表情、子ども達の表情を見る
- パンフレットと保育内容が異なっていないか
- 保育室やトイレなどの環境をチェック
①保育士と、子ども達の表情を見る
保育園には子どもがいて、その子どもを保育する保育士がいます。
保育士の表情というのはとても大切。
- 見学に来た来客者に対して挨拶が出来るか?
- 保育中の保育室に来客者が来たときにも気さくに対応ができているのか?
という点は見ておきましょう。
来客者の存在にも気づかないほど、
保育にいっぱいいっぱいになるほど忙しい園では、自然と保育士の笑顔が無くなり、
それは子どもに影響します。
楽しい雰囲気の保育園というのは、保育士の表情が良く、自然と子どもの表情も良くなる保育園です。
保育園見学では案内係以外の保育士さんたちの表情や挨拶してくれるかを、必ずチェックしましょう。
②保育方針と保育内容が異なっていないか
見学の際、最初にパンフレットを頂き、そこから保育方針や保育内容の説明を受けます。その後、各保育室を見学し、保育の様子を見学するといった手順で行われるのが一般的です。
ここで気にして欲しいことは、その保育園の保育方針・内容が
- 「自由=のびのび」とした内容なのか
- 「教育=多彩なカリキュラムを取り入れている」のか
- その中間なのか
を確認することです。
どちらがいいか?という話ではなく、子どもに合う園を選ぶために見極めることが大切なのです。
また、その保育方針が「現場で実際にされているか?」もチェックしましょう。されていない場合は、保育士さん同士の連携や教育が行き届いていないため、「いい園」とは言えないからです。
園長先生の人間性を見極めることにもつながります。
③保育室やトイレなどの環境をチェック
「明日、○○時に園見学者が来ます」と言われれば保育士は前日の内で保育室をきれいにしておきます。
しかし、毎日掃除を欠かしてはいけないトイレというのは、汚れなどを隠し切れない場所になります。
私が学生の時に先生に言われた言葉は「トイレがきれいな保育園は良い保育園」です。
正にその通りで、毎日やらなければならないという場所を、当たり前のようにきれいに出来る保育士と、手を抜いてしまう保育士では、保育園の質としても大きく差が出てきます。
保育園見学の際には必ず保育室やトイレもチェックしましょう。
保育園見学で聞いておきたい質問リスト!!
保育園見学は、見学を担当する保育士が一方的に話し、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれて、約30分程の時間で終了します。
突然の「何か質問はありますか?」には大体「大丈夫です」と答えてしまい、そこで見学終了となってしまいます。
せっかく保育園見学にまで来たのに、それでは勿体無い!
様々なチェックポイントをおさえることに加え、この質問タイムも有効に活かしましょう。そこで、保育園見学を充実させるための「質問リスト」を伝授します。
- 延長保育について
- 発熱時のお迎え基準
- アレルギー対応の可否
- 夏休みや冬休みなどの長期の休園について
- 慣らし保育の期間
この5つの質問を細かく解説します。
1.延長保育について
働くママにとって、延長保育は必須!大体の保育園が延長保育を取り入れていますが、場所によっては「3歳以上児のみ」などの条件付きな場合があります。
延長保育の受け入れ条件や料金、急な延長の対応についても、必ずチェックしておきましょう!
2.発熱時のお迎え基準
子どもというのは、保育園に入所した途端様々な感染症や病気にかかってしまい、体調を崩します。
保育園はこまめに検温をし、熱が高い子や体調が優れない子は、保護者が仕事中であっても「お迎えの要請」のための連絡を入れることがあります。
この体制はどの保育園でも同じなのですが、熱が○○度以上になったらお迎え要請の連絡を入れる、という点は異なります。
我が子たちが言ってた幼稚園では、軒並み37.5度でした!
保育園見学の際には必ず「緊急お迎え要請の基準」というのは確認しておきましょう。
3.アレルギー対応の可否
近年アレルギー疾患の子どもの数が激増しており、なんらかのアレルギー疾患を抱えた子どもも保育園には多く在籍しています。
そこで…
- アレルギー除去食があるか
- アレルギー除去の食材の種類を確認
この2点は必ず質問しておきましょう!
通い始めてから我が子だけ毎日弁当持参!ということにならないために。
4.夏休みや冬休みなどの長期の休園について
保育園によっては、夏休みは冬休みなどの「長期休園」を設けている場合があります。
子どもが入所後「えっ!?こんなに休みがあるの?会社休めないわよ!」とならないためにも、長期の休園の有無や、期間などの確認は事前に行うことをおすすめします。
仮に長期の休園期間があったとしても事前に知ることで、早いうちから祖父母へ預けるなどの対応ができるからです。
意外と落とし穴になりがちな確認なので、絶対に質問リストには入れておきましょう。
5.慣らし保育の期間
初めて出産する女性は意外と知らないかもしれませんが、0歳児の進入園児は子どもが保育園に慣れるまでの間、「午前中のみの保育」となり、これを「慣らし保育」と呼びます。
「せっかく預け先を見つけて仕事復帰できたのに、当分は半日しか仕事が出来ない」という声もあり、実際には自治体によってはこの「慣らし保育」はない場合もあります。
子どもの負担を考えると慣らし保育は必要という面もあると同時に、働く人にとっては半日しか預かってもらえないというのは辛いですね。
そこでワーママは保育園見学の際に…
- 慣らし保育の有無、期間
- どうしても半日で迎えられない場合はどうしたら良いのか
なども聞いておくと良いでしょう。
まとめ
保育園探しの際、保育園見学は「メリットが多い」と言えます。
しかし、ただ保育園を見に行くだけでは意味がないため、見ておきたいポイントをあらかじめ把握しておいてください。
- 保育士の表情、子ども達の表情を見る
- 保育方針と保育内容が異なっていないか
- 保育室やトイレなどの環境をチェック
一度に全てを見ることは難しいので、この3点に絞って保育園見学をすると良いでしょう。
又、見学を担当する保育士の話だけでは伝わらないことや、腑に落ちないことも出てきます。そこで質問リストが活躍!
- 延長保育について
- 発熱時のお迎え基準
- アレルギー対応の可否
- 夏休みや冬休みなどの長期の休園について
- 慣らし保育の期間
この項目を質問し、確認しましょう。
一度入所すると最長で5~6年は在籍する保育園です。
適当に選ぶのではなく、通う子どもが安心して楽しく過ごせるように、又、働く保護者が子育てと仕事の両立が図れるような保育園を見つけてください。
この記事はこの方に監修していただいております。