子どもが夜泣きで泣き止まない…お疲れママに、保育士さんが「夜泣き解消」のアドバイスをくれました!
子育てには「理想と現実のギャップ」というのが付き物です。
自分の子どもはもちろん可愛く、愛おしく、
世界で一番の存在です。
しかし、「子育てが辛い…」と感じる瞬間は人それぞれにあり、
「子どもの夜泣きがしんどい」と感じる事も多いでしょう。
大切な我が子、可愛い我が子、
夜泣きは仕方ないものと割り切っていてもどうしても精神的に滅入ってしまうでしょうが、
安心してください。
今回は夜泣きで悩まされているパパやママに向けて、
なぜ夜泣きが起こるのか、
夜泣きの悩みを解消する方法を紹介します。
子供が夜泣きで泣き止まない2つの理由
まず、子どもの夜泣きというのは、
「発達において必要な過程」の一つなので、
「必ず見られる行動であって、必ず改善される行動」
という事を念頭に起きましょう。
この考えだけでもかなり楽になるのではないでしょうか?!!
子どもの夜泣きに対してドンと構えつつ、
なかなか泣き止まない理由を知っておきましょう。
子どもの夜泣きがなかなか止まない理由には、
- 「睡眠欲よりも、他の欲求が勝る」
- 「体内時計が未熟」
という主な2つの理由が挙げられます。
- 睡眠欲よりも、他の欲求が勝る
- 体内時計が未熟
睡眠欲よりも、他の欲求が勝る
人間も動物の一種なので、
「眠くなれば眠る」というのは本能的に備わっています。
赤ちゃんを寝かしつける際、抱っこで寝かしたり、
抱っこ紐を使用してゆらゆらとゆすりながら寝かしつける方も多いでしょう。
抱っこやゆすってあげると、
早く寝てくれるので赤ちゃんにとってもママやパパにとってもウィンウィンのように感じますが、
赤ちゃんや幼児の場合、
- 「もっと抱っこされたい」
- 「ゆすって欲しい」
という欲求が睡眠欲よりも勝ってしまい、夜泣きに繋がることが多いのです。
抱っこで寝かしたと思っても、布団に置くとすぐに泣き出す。
あの現象もその一種なのです。
そ、そうだったのか…
寝かしつけは絶対にこうした方が良い!という方法はありません。
その子に合った寝かしつけの方法が一番だと思いますが、
乳児や幼児の場合は欲求を抑えられず、
夜泣きに繋がってしまうのです。
体内時計が未熟
朝起きて、夜眠る!
人間にはこのようなリズムが自然と体に刻まれており、
これを「体内時計」と呼びます。
赤ちゃんや幼児はこの体内時計が未熟なので、
夜に眠ったとしても「浅い眠り」の場合が多く、
これが原因でなかなか泣き止まないという事に繋がるのです。
まずは「なぜ夜泣きが起こるのか」を知ろう!
乳児や幼児の夜泣きがなかなか泣き止まない理由に触れましたが、
そもそも「なぜ夜泣きが起こるのか」という事も知っておきましょう。
夜泣きで起きる事象を専門用語では「生理的夜間覚醒」と呼ばれています。
大人になると体内時計も発達しているので、
夜間はぐっすりと眠れていると思われていますが、
実は体の中では「いつでも起きられる準備」はされているのです。
レム睡眠やノンレム睡眠という言葉を聞いたことがあると思いますが、
体内時計が発達している大人でさえ常に深い眠りが続いている訳ではないのです。
人間には「危険察知能力」が備わっている
夜間はしっかりと深い眠りが継続的に行なわれていると思われている大人でさえも、
実は「生理的夜間覚醒」が行なわれており、
これは人間として本能的な仕組みなのです。
急に何かがあった時にすぐに起きられる、
咄嗟な危険を察知してすばやく行動出来るための能力なので、
乳児や幼児の頃に夜泣きで起きるという事自体が、
「人間としての本能的な能力が備わっている」という見方が出来るのです。
夜泣きが起きたら「あっ!うちの子はしっかりと発達過程を踏まえてるわ!」と感じられるといいですね
なるべく「早く」泣き止ませる5つの方法
いくら夜泣きが「発達の過程」と分かっていれど、
パパやママも夜はしっかりと休息が取りたいというのが本音です。
又、昨今は賃貸住宅の需要が高まっているので、
「毎夜の夜泣きはご近所に迷惑…」と肩身の狭い思いもあるでしょう。
ここからは夜泣きを早く泣き止ませる方法を紹介します。
- ドライブ
- 音で紛らわせる
- 授乳
- 抱っこ
- 諦める!遊ばせる!!
ドライブ
夜泣きで起きた乳児や幼児をドライブへ連れ出す方法は、
もはや鉄板ですね。
家の中で泣き叫ばれるとご近所の迷惑になる、
という環境では一番の方法だと思いますし、
車中の揺れで再度寝落ちする事にも期待が出来ます。
音で紛らわせる
赤ちゃんグッズの中には「ガラガラ」だったり、
心地の良い音楽の流れる玩具がとても多いです。
赤ちゃんが胎児だった頃にママのお腹の中で聞いていた音に似ているという理由があり、
赤ちゃんにとって「音」というのは気持ちの切り替えをするのにとても有効なのです。
そのような玩具が無い場合には、
スーパーの袋で「クシャクシャ」と音を鳴らすと効果的でオススメです。
授乳
夜泣きの対象が乳児の場合、
授乳をして泣き止ますという方法も効果的です。
ママも添い寝しながら授乳が出来るので楽というメリットもありますが、
飲ませ過ぎだったり、
卒乳が遅くなるというデメリットも生じる事があります。
ケースバイケースで取り入れると良いでしょう。
抱っこ
赤ちゃんが泣いている時って抱っこしてあげると落ち着く場合が多いですが、
夜泣きの場合は普段通りの抱っこじゃなかなか泣き止まないって時も多いのです。
同じ抱っこでもスクワットのように縦に揺れてみたり、
赤ちゃんを横抱きにして横に揺れてみたりと、
我が子に合った抱っこを試してみましょう。
ママやパパの抱っこは子どもにとって一番の精神安定剤なのでおすすめの方法ではありますが、
毎晩の夜泣きを抱っこで対応というのは体力的に辛い物がありますよね。
こちらもケースバイケースで試すと良いでしょう。
私の場合、長男の夜泣きが結構続いたのですが、抱っこ紐に入れて夜な夜な近所を散歩したりしてました(笑)
私の場合、長男は授乳で対応。次男は卒乳が早かったので、抱っこひもで寝かして私は立ったまま壁にもたれて寝て居ましたw
諦める!遊ばせる!!
「諦めも肝心!」と言いますよね(笑)
物は考えようで、夜泣きで目覚めてしまったのなら再度寝かしつけるのではなく、
遊ばせるというのも一つの方法です。
無理に寝かしつけようとして夜泣きが続いてしまうと、
ご近所の目が気になる事だってあります。
それなら、ママやパパ、
子どもにも無理のない選択をすれば良いのです。
今日は仕事で疲れた。抱っこや授乳も辛い…
という日には思い切って遊ばせて見るのも一つの方法です。
時間をかけて対処する3つの方法
即効性ではなく、時間をかけてしっかりと夜泣き改善に取り組むというスタンスであれば
以下の方法がオススメです。
- 生活リズムを整える
- 決まった就寝時間を守る
- 放っておく
生活リズムを整える
一日の生活の中で「体を動かして疲れる」という活動を取り入れましょう。
体が疲れていればぐっすり眠れる、
疲れていなければ眠れないというのは大人も子どもも一緒です。
ずっと家の中で過ごすのではなく、
日中は散歩や公園に行くなどしてしっかりと体を動かしましょう。
日の光を浴びることで「今は活動の時間だ」と、
体に刻むことができるので、体内時計の成熟の手助けにもなります。
決まった就寝時間を守る
就寝時間の設定は各家庭で様々ですが、
子どもの目線で考えるとベストな就寝時間は20時前後です。
この時間を常に守り続けていると、
子どもの中の体内時計にしっかりと就寝時間が刻まれてくるので次第に夜泣きも減ってきます。
子どもの就寝時間にママやパパも一緒に就寝することが一番ですが、
さすがに毎日20時前後に大人が就寝するというのは難しいです。
子どもの寝室は静かで暗くし、周りの部屋からの明かりが入ってきたり、
テレビの音などが漏れてこないように考慮しましょう。
又、子どもの就寝前にはゲームやスマホをさせたり、体を動かすのもNGです。
ブルーライトの影響や、体が興奮状態になるので眠気の妨げになってしまいます。
放っておく
子どもの夜泣きは成長の中で必要な過程とされていますが、
ここまで夜泣きに悩まされているのは日本だけ
とも言われています。
と言うのも欧米では大人と子どもの寝室を分けているので、
子どもが夜鳴きをしていても放置している事が多く、子どもが勝手に泣き止むそうです。
日本では放置なんてあり得ない!と思いがちですし、
乳幼児突然死症候群などもあるので寝室を分けるというのは気が進まないでしょう。
ですが、子どもの夜泣きを長い目で見て改善していくのであれば多少の放置は効果的です。
「放置」と言うと聞こえは良くありませんね。
寝室を分ける必要もないと思います。
同じ部屋で一緒に眠り、子どもが夜泣きしたときには必ず
「緊急性ではないか?!!」の確認はして下さい。
オムツ交換でもなく、授乳でもなく、体調が悪い訳ではないのであれば、
ある程度放置しても良いでしょう。
泣きつかれて寝付くという事もありますし、
長期で改善を考えるのであれば放っておくというのも一つの対処法なのです。
さいごに
子どもの夜泣きは誰にでも起こる事であり、
成長にとって必要な過程なのです。
これが分かっただけでもママやパパの負担は少しは減るのではないでしょうか?!!
一般的に夜泣きは2歳前後で無くなると言われていますが、
場合によっては5歳前後まで続くことがあります。
乳児から2歳前後までの夜泣きは、体内時計の未熟や、
生理的欲求を訴えるという事も考えられますが、
3歳から5歳前後までの夜泣きの場合には、体内時計の未熟、
生理的欲求の訴え以外にも、精神的要素も考えられます。
保育園や幼稚園で嫌な事があった、
子どもなりに何か悩みを抱えているという事もあるので、
そのような場合には夜泣きの対処以外にも、
しっかりと話を聞き精神面のケアなどを行ないましょう。
スキンシップが効果的。あと、子どもの話を延々と、目をみて聞き続けるといいですよ
夜泣きは必ず起こる事で、必ず収まります!
「明けない夜はない!」この精神で乗り切りましょう。
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