- 「うちの子、まだハイハイしてないんだけど、どのくらいの月齢でやるものなの?」
- 「このままハイハイしないと、大きくなって運動神経とかに関わってくる?」
初めての子どもが生まれた時というのは、
喜びの気持ちと同じくらい「不安」な気持ちも抱くでしょう。
特に「お隣の子はもうハイハイしている」「もう離乳食を初めている」など、
比べてしまえばしまうほど余計に悩んでしまいます。
今回はそんな悩めるママのために、
赤ちゃんの発達過程や、「ハイハイ」の動きが見られる時期、
ハイハイはどれ程重要なものなのかを紹介していきます。
まずは赤ちゃんの発達過程を知ろう
「ハイハイ」という動作は成長していく内に誰にでも見られる動き思われがちですが、
実はそうではないのです!
ハイハイをせずにいつの間にか歩行に移行している子もいます!
逆にハイハイの時期が長く、なかなか歩かない!って子もいます。
赤ちゃんの成長過程は個人差も大きく、その子の「個性」に左右されます。
「首がすわる」⇒「ずりばい」⇒「座る」⇒「ハイハイ」⇒「歩く」
といった流れになります。
「どれか一つでも出てこなければダメ!」
という訳ではありません!
ずりばいの期間が長く、そこからつかまり立ち、歩行という子どももいれば、
お座りは上手だけどなかなかずりばいやハイハイで移動はしない、
つかまり立ちから歩行に移行するというパターンもあります。
赤ちゃんの成長過程の運動は、
個人差によるところがとても大きいのです!
「ハイハイ」はいつ頃から見られるのか
※「7ヶ月というのはあくまで「目安」!個人差によって数ヶ月のずれはあります!
「母子健康手帳」を見てください。
生後9ヶ月~10ヶ月の所に
「ハイハイをしますか?」というチェック項目が記載されています。
「母子健康手帳」は厚生労働省が作成…
てことは、10ヶ月にはハイハイしてないとダメなの?!!
と慌てなくて大丈夫!
10ヶ月の赤ちゃんでハイハイが見られなくても、心配する必要はありません。
しつこく言いますが、ハイハイが見られる時期というのは個人差によります。
赤ちゃんが過ごす環境にも左右するので、
ハイハイが遅いからと心配しすぎる必要はありません。
早い子は生後5~6ヶ月からハイハイをする子もいるので、焦る気持ちも良くわかります…
が、「個性!」と思いましょう!
ハイハイのメリットは?
ハイハイのメリット”]
- 運動機能の向上に期待が持てる
- 身体機能の向上に期待が持てる
- 精神面の発達に期待が持てる
- 生活リズムが整う
ハイハイをしない赤ちゃんでも、そのうち「歩く」という移動手段に移行します。
歩くことが出来れば当然走ることも出来ますし、
普通に運動もでき、生きる上で不便もないでしょう。
と言うことで、結果的にハイハイをしなくても「問題なし!」ということになります。
「んじゃ、ハイハイいらないの?」と思いますよね。
いえいえ、ハイハイは、あるに越したことのないものです!
ハイハイをしている子には上記のような「メリット」が得られるからです。
ではハイハイのメリットを細かく紹介していきますね。
>>赤ちゃんがハイハイしない!はいはいは練習できるの?保育士さん教えて!
運動機能の向上に期待が持てる
「ハイハイ」で移動することで、手足を連動して動かすことになります。
この手足を連動して動かす動作は「協応動作」の練習にもなり、
歩行時にスムーズな動作を可能にする
「運動神経」の発達に効果が期待できます。
又、地面に手をつけて前進する際に、
様々な物を捕まえることで握力が鍛えられ、
足で地面を蹴り踏ん張ることでバランス感覚を養うことが出来るのです。
身体機能の向上に期待が持てる
「ハイハイ」という動きは両手両膝を地面に付け、顔を上げた状態で前へ進みます。
実際にこの動きをやってみると分かると思いますが、
ハイハイはかなり全身に負担がかかる動きなんです。
体の中で一番重たい頭を支えるために肩や腕には相当な負荷が掛かり、
その肩や腕を支える様々な筋肉に負荷が掛かります。
又、胴体を浮かせたまま前進することで「バランス感覚」も養われます。
正にハイハイという動きは「全身運動」そのもので、
全身の筋力が鍛えられるだけでなく、
歩行時にも重要な「バランス感覚」も自然と養われる動きなのです。
精神面の発達に期待が持てる
こちらはママやパパにはとても嬉しいメリットです。
ハイハイという動きは一つの「移動手段」です。
従来ならハイハイをしても良い時期の赤ちゃんがお座りばかりの生活や、
ベビーベットの中だけの生活を送っていると、
満足感が得られず情緒の安定が図れなくなることも。
しかし、ハイハイをする赤ちゃんは様々な場所へ自分で「移動」することができるので、
毎日が「楽しい」と思えるようになります。
「○○を触りたい」「ママの近くに行きたい」
といった欲求を自ら見たせるので、
それはそれは毎日が満足感や充実感でいっぱいになり、
結果、情緒の安定に期待が持てるのです。
又、様々な場所へ自ら移動できるということは、様々な刺激に触れるということ。
コミュニケーションの意欲の芽生えや、社会的な経験が自然と積まれるのです。
ここも「個性」がでるとこでもあります!
タイプ的に、好奇心が少なく、のんびりしたタイプの赤ちゃんでハイハイしなくとも、
歩行時にこれらの恩恵は受けられるので、ハイハイしない赤ちゃんだからと焦る必要はありませんよ!
生活リズムが整う
こちら働くママやパパには、とても嬉しいメリットです。
仕事が終わり、保育園へ我が子を迎え…
子どもを寝かしつけた後に家事を済ませようと思っていたのに、
赤ちゃんがなかなか寝てくれない。
そんな経験ありませんか?
赤ちゃんを寝かしつけても眠ってくれない…
1日の終わりでクタクタのパパママには辛いことですよね。
しかし、「ハイハイ」をすることで寝かしつけが楽になるんです!
上述したように、ハイハイは全身運動で、赤ちゃんの運動量がものすごくあがります!
もうお分かりですよね?!!
運動量が多いということは、適度な疲労感が得られ、食事や睡眠が規則正しくなるのです。
「ハイハイ」は、赤ちゃんにとっては大人のマラソンくらい疲労が蓄積される動きです。
日中の活動時間中にハイハイでがんがん動き回る赤ちゃんは、
食事の時間にはしっかりとご飯を食べ、
終身時間にはしっかりと眠りに入れるという、
「規則正しい生活」が自然と身につくのです。
逆に早い時間に疲れすぎて寝ちゃい、ママも寝ようかな~と思った深夜に起きて元気復活!ってことも何度もあったけど^^;
ちなみに日中運動して疲れると、夜に良く寝る!
ってのは赤ちゃん~高校生まで(というか、大人もだw)
共通して言えることです。
質の良い睡眠をとるためには、日中の運動はものすごくいいんですよ!
ハイハイしないとどうなるか?
ハイハイしなくても大丈夫!その後の歩行時に、ハイハイの時の恩恵を受けられるから!
>>一応、保育士さんのすすめるハイハイの練習方法を知っておきたい方はこちら!
私の周りにも何人か「ハイハイしない赤ちゃん」がいました。
一概に、ママは心配していました。
だから「ハイハイをさせましょう!」って内容に傾かないように気をつけているのだけど、
コレを読んで傷つくママもいるんじゃないか…と心配です。
ハイハイ必ずさせましょうね!ってことじゃないので、ご安心ください。
個性なので、ハイハイしない赤ちゃんもいます。
ハイハイしなくとも、その後の「歩行」で、
ハイハイから受けられる恩恵は概ね受けられます!
ハイハイしない赤ちゃんのママは「のんびりした子なんだなぁ」くらいで大丈夫!
ハイハイしなかった子で、小学校でサッカー上手くなった子とかいますもん。
「ハイハイ」って絶対に必要な発達過程なの?
やはり個人差や、その赤ちゃんが過ごす人的環境や物的環境により、
ハイハイをせずに歩行ということは十分にあり得るのです。
上に紹介したように、ハイハイをすることによって得られるメリットがあるくらいなので、
極力ハイハイを我が子には体験させてあげたいと思うのが親心でしょう。
しかし、赤ちゃんの中には「うつ伏せ」の状態が不愉快という子もいるので、
無理強いは逆に良くありません。
「ハイハイをさせたいけど、無理やりはさせたくない」と、難しい線引きになります。
が、母ができることって「見守ること」が主流かなって思います。
我が子とはいえ自分以外の人間。
その子の個性を超えて、教えられることってないと思うんです。
個性を超えて教えようと思うと、
ママか赤ちゃんに「無理」がでて、苦しいことになりかねません。
だから、ハイハイしない赤ちゃんは
「しなくていい赤ちゃん」なのだと考えていいんです。
ハイハイに限らず…
「うちの子、話すのが遅い」「食べるのが遅い」「歯が抜けるのが遅い」「友達と遊ばない」「挨拶がおそい」「自分でおしたくできない」「勉強が遅い」
などなど、人と比べるからこそ気になっちゃうことって、たくさんあります。
もうぜんぶ「個性!」でいいと思います。
大局で考えると、どんな子であろうとも、自分の子供って大切!大好き!にたどり着くのだから。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 「ハイハイが見られる時期の目安は、約7ヶ月頃」
- 「ハイハイは必要な発達過程だが、無いならないで問題ない」
といった所です。
その理由としては、ハイハイが見られなくても
時期がくると赤ちゃんは自然と歩行を身につけるからです。
しかし、歩行前にハイハイが見られると…
ハイハイのメリット”]
- 運動機能の向上に期待が持てる
- 身体機能の向上に期待が持てる
- 精神面の発達に期待が持てる
- 生活リズムが整う
というメリットが得られます。
「メリットがある」と聞けば誰でも
「出来るようになった方が良い」と考えるでしょう。
そんな時には赤ちゃんと関わる回りの人的環境や物的環境を見直すことで、
赤ちゃんのハイハイを促すことが出来ます。
>>保育士さんのすすめるハイハイの練習方法を知っておきたい方はこちら!
始めての子育てで行き詰っているママや、
他児と比べてしまいがちなママは、赤ちゃんの成長過程の中で一つの目安とすると良いでしょう。
こんな記事を書いていると、ハイハイするかしないかで悩んだり相談したり本を読んだりしていた頃を、懐かしく思い出しちゃいます。
赤ちゃんいるママ、いいなぁ~でも大変ですよね。がんばれ!がんばれ!
以下の記事もご覧ください!
この記事はこの方に監修していただいております。