私の子どもは重症疾患で、赤ちゃんの時1年間入院していました。もちろん私も付き添い入院。
入院にまつわる暗い話よりも、入院生活の中の明るい(?)相談に応えていきたいと思います!
入院生活で、検査や回診の時以外はすごく退屈ですよね。特に小さな子どもは時間を持て余します。小学生になると院内学級もありますが、それ以前の赤ちゃん~幼稚園期は本当に時間をつぶすのが大変です。
そこで今回は、私が実際に1歳の我が子を退屈させないために工夫を凝らした暇つぶし方法を紹介いたします。1~5歳の子どもの長期入院の暇つぶし方法をご覧ください。
子どもの入院、遊ぶときに注意すべきこと
- 点滴がつながっている
- 病院がNGとしたおもちゃは持ち込めない
- 検査や回診の時間を守らなくてはいけない
- 毎日掃除が入る
入院中に関わらず、子どもは「遊び」を常に求めています。親としては子どもの気持ちファーストに応えてあげたいと思いますよね。けど、「入院」とは、病院という名のホテルに泊まっているのと同じ。「病院さん」という友だち宅に間借りしているのと同じです。その家の迷惑にならないよう、配慮はしなきゃいけません。
自分たちは不幸のどん底で、ちょっとは多めに見てよ!と思った時期もあったのだけど、やっぱり他人の家にお邪魔してわがままはいけません。配慮した方が、長い入院生活で看護師さんたちと円満に過ごすことができますよ。
点滴がつながっている
入院中は点滴がつながっていることが多いですよね。当然、お風呂や水遊びを制限されます。着替えも満足に一人ではできないから、着替えの旅に点滴を止めてもらうために看護師さんを呼ばなきゃいけません。
下に「子供の入院中の暇つぶし遊び」の一つとして、水遊びも加えましたが、必ず看護師さんのOKをもらってからにしてくださいね。
また、点滴がつながっているので小さい子どもははさみの持ち込みも禁止です。点滴の線を切って危険なこともあるため、必ず守りましょう!
病院がNGとしたおもちゃは持ち込めない
病院によって持ち込める者は違うため、その病院でのルールをしっかりと確認しましょう。
検査や回診の時間を守らなくてはいけない
何のために入院しているか?と言うと、入院して常に医療関係者の近くにいないと危ない状態だからです。病院サイドは多くの患者さんたちを抱えて、限りあるスタッフさんたちで仕事を分担して体調管理につとめてくれます。医師や看護師さんたちのタイムテーブルに従って行動するように、入院患者サイドも協力するようにするといいです。
とはいえ、小さい子どもの場合は子どもが「いや!」ということを聞かない場合が多いです。特に遊びに夢中になっちゃうと検査に行きたがらなくなります。そうならないために、集中する遊びは検査や回診時間からずらすことをおすすめします。
毎日掃除が入る
病院は高い衛生度を保つために、頻繁に掃除が入ります。掃除の時は荷物を上にあげたり、ゴミ箱を空にする必要があり、その時に遊びは中断されます。また、掃除のスタッフさんが困るような汚し方をしないように、汚れる遊びはあらかじめウェットティッシュなどで拭いておくなど配慮しましょう。
子どもの入院、暇つぶし11選
- 折り紙
- 塗り絵
- 画用紙
- シール
- 新聞紙
- 泡だつスポンジやボトル
- 部屋の中の砂遊び
- レゴブロック
- マグフォーマー
- マット
- 読み聞かせ
1年間…外に出たくてたまらない息子を、狭いベッドサイズの中に留めておくために、ありとあらゆることをしました。いうまでもないけど、この他にもDVDやスマホもフル活用です。
それでも子どもが起きている12時間をどうやって過ごすか…試行錯誤の毎日でした。
折り紙
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
折り紙は1歳の息子はおおむね「飛行機」ばかりでしたが、同じ長期入院の女の子たちはものすごくものすごくハマってやっていました!折り紙のもつ魔力や、注ぐ集中力はすさまじく、折り紙1つで数時間集中して作品作りに取り組んでくれます。
同じ長期入院の女の子のママは、「毎日折り紙を2パックくらいやる…」と話していました。
手裏剣を色とりどりに作っている子もいました
塗り絵
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
塗り絵は、うちの1歳の息子はぐしゃぐしゃに塗りつぶすだけだけど、私がきれいにお手本通りにぬると、「も。も」(もっともっと)と真剣に見つめていました。3次元の仮面ライダーとかが、2次元のぬりえの中に色をもって描かれていくのが不思議だったみたいです。
画用紙
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
画用紙も何でも使えるオールマイティーな室内遊びでした。うちはもっぱら紙ヒコーキでしたが…お絵かきもできるし、糊で組み立てて迷路とかも作ったことがあります。図書館で借りてきた図工の本などで、厚紙を使った工作を片っ端から作っていました。クルクル回る割りばしとのコラボおもちゃは喜んでいましたよ!
※ただし、入院中病室にはさみを持ち込むことができないので、切る必要のあるものはナースステーションなどで場所を借りておこないましょう。
シール
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
シール大好き我が子は、入院中の病院の売店にあったシールをたくさん買って、ありとあらゆるところに貼りまくっていました。1歳児の子どもの入院の暇つぶしに、シールは本当におすすめです!
…貼ったシールをはがすと怒られるので、寝てる隙にそっと剥がして回るんだけど、ママは結構大変でした(笑)
新聞紙
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
新聞紙は、ひたすら破る!豪快に破る!ダイナミックに破る!1歳の子どもは大喜びします!破ってチリヂりにした新聞紙を上に投げて「雪」もよくやっていました。
はい。当然看護師さんに注意されたこともありますが、迷惑をかけていない。危険がない。ということから、結局許していただきました。病院によっては規則でダメとされることもあるから、事前に「こういう遊びをしていいですか?」の相談をした方がいいですね。
更に最後に散らばった新聞紙の欠片を集めてガムテで丸めて新聞紙の雪だるまちゃんを作ってあげましょう。使っていなかった新聞紙の束までひもといて、どんどん雪だるまを大きくしていく息子の興奮した顔がいまでも忘れられません。
同じ年の他の子は、外で豪快に遊んでいる時に、入院中でもほんの少しでも「ワクワク」を体験させてあげたいなと思って取り入れてみました。
泡だつスポンジやボトル
↑↑私は使い終わったハンドソープの殻を洗って使っていました(笑)こーゆーのもありますよね。
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
個室のときのみ、ですが、洗面台でよく水遊びをしていました。看護師さんたちも苦笑いで許してくださいました…。
水を出して、絵の具を溶かして色水を作ったり、陽気から容器へ水を入れたり、お茶っぱを入れてお茶を作ったりします。看護師さんたちが作業するときのビニールエプロンをつけてやっていました。
更に子どもが喜ぶのは、泡立つボトルとか泡立つスポンジです。泡が加わると最強に集中して、泡をたくさんもって紙コップに入れたり泡をどんどん多くしたりと、「世界」に入って熱中します。
母は…見守るのみ(笑)。ピクニックシートみたいなのを洗面台の周りに敷いて、水にぬれてもいい服を着せてやるけど、終わった後の片づけは大変。拭きまくりです(笑)
「今日は日曜だから検査も回診もない。パパは休日出勤で来ないし、1日中なーーーんの予定もなし」ってときにやっていました。2時間くらい熱中して遊んでくれるし、「フー疲れた」って感じで充実してくれてる様子だったので、お気に入りの遊びでした。
個室の時のみの遊び方ですね。
- スポイト
- 泡ボトル
- シリンジ
- 紙コップ
- スポンジ
- おけ
部屋の中の砂遊び
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
これは本当によかった!入院中一番思ったのは、「外で普通に生活していること、同じようなことをさせてあげたい。」ということでした。水遊び然り。砂遊び然り。室内で砂遊びができるって、夢のようなアイテムです!
私が入院してた時はお友だちにもらったもっと小規模なものでした。
やっぱり病院によっては「室内でこれは…ご遠慮ください。」と言われることもあるのだけど、小規模なものだったら大丈夫かもしれないので、どうかめげずに師長さんにお願いしてみてください!
砂遊びは子どもの心を大きく育みます。人生で大事なことは全て、砂場で学ぶ。って言葉があるくらい。砂という物質で物を構築していく行為は、子どもの心を育みます。
後片付けは大変でした(笑)室内だし入院中なので衛生度を保たなきゃ。って事で、私は個室の時のみ、ハンディ掃除機を持ち込んで掃除をしていました。
レゴブロック
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
レゴは最高のおもちゃです!レゴはキングオブおもちゃです!入院中でも元気な時も、我が子たちは常にレゴとともにあり、レゴによって集中力と空間認識力を養っています。入院中は毎日レゴ。片付けもカンタンだし、ママも楽しめるし子どもも夢中になります。
退院したらレゴランドに行こうね~と、未来を描く助けにもなってくれました。子どもが入院中の暇つぶしで、レゴに優るものはありませんでした。
今更ですが…ものすごく、男の子向けの内容になっちゃっているかもしれませんね。女の子にも女の子向けのレゴもあるから、試してみる価値はあります!
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退院して小学生になってからも、レゴチーマやレゴニンジャゴーで遊んでいる我が子。子どものうちはずーっと遊び続けることができます!レゴは本当におすすめです。
マグフォーマー
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
レゴ同様に子どもが夢中になってくれるおもちゃとして、マグフォーマーをおすすめいたします。我が子は1歳だったけど、十分楽しめました。マグフォーマーは買い足しで大物もつくれる上に、年齢が上がってからも楽しめるからおすすめ。
しかも片付けも収納もとても簡単です!レゴよりもずっと簡単なので、片付ける気力がない日はレじゃなく、マグフォーマーを出していました。
マット
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
これも個室の時のみの技ですが…私はハイハイからようやく立ち上がった我が子を、どうしても床で自由に歩かせてあげたくて、マットを病室に持ち込んで、日中はマットの上の広い空間で遊ばせていました。
その間部屋は狭くなるし、お医者さんとか来るたびにマットレスを畳んで子どもをベッドに移していました。ベッドのかぎられた空間よりも子どもはちょっとだけのびのびしていたし、子どもが自由に動き回れる空間が広がることであ、私もちょっとだけ嬉しかったです。
師長さんにお願いして「しぶしぶ許可」という形で許されていたので、皆さまもできるとは限りませんが…ハイハイをして動き回りたい赤ちゃんの入院時など、相談してみる価値はあります。
読み聞かせ
- コスト安さ:
- 時間:
- 後片付けのカンタンさ:
私は病室に山ほど絵本を持ち込んでいました。一時外泊の時など、絵本の多さに荷物運びが大変でしたよ^^;自分が延々1歳の赤ちゃんの相手をするのは限界があるので、DVDやお母さんと一緒にもよくお世話になっていたけど、それとは別に読み聞かせを続けていました。
病気の治療は幼い子どもにとっては過酷です。横で見続けて、何もできない無力さをただただ嘆く私にも、とてもつらかった。
そんな時におすすめなのは、ちょっとダークな絵本です。王道の楽しいだけの絵本ではなく、ピリッとスパイスの効いた奥の深い絵本が、心情的に母にもぴったりでしたね。
- 「百万回生きた猫」とか
- 「よるくま」とか
- 「ごんぎつね」とか
- 「てぶくろをかいに」とか
世界はそんなに甘くない。けど、生きているとあたたかい想いになることも、ある。って感じの絵本を選んでいました。私もすさんでいたので、「のんたん」とかお母さんと一緒の「うーたん」とかに、なぜかイライラしてしまっていて…。スパイスの効いた絵本にこそ、心の安らぎを感じていました。
これはNG!入院中にしちゃいけない遊び4選
- はさみ
- ボール
- 音が鳴るおもちゃ
- スマホ
はさみ
はさみは、多分どこの入院病棟でも持ち込み禁止だと思います。小児病棟だけかな?小さな子どもは点滴の管を切ってしまうこともあるため、危険なはさみは遊びのためでも持ち込まないように注意されます。
私たちが入院していた病院では、プレイルームで養護の先生が持っているはさみならば使ってもいいということだったので、はさみを使う工作はプレイルームで行っていました。
ボール
当然ですが、病室にボールは持ち込み禁止です。小さな子ども用のボールをベッドの上で投げるくらいならいいところもありますが、看護師さんに確認してからにしましょうね。
音が鳴るおもちゃ
音が鳴るおもちゃは、個室ならば良いけど、4人部屋などの大部屋では使えません。隣の子どもが昼寝をすることもあるため、大部屋でむやみに音が鳴るおもちゃを使わないようにしましょう。私たちは、大部屋に行った時だけ音が出るおもちゃの「音が出る箇所」にテープを何重にも貼って、音が漏れないように工夫していました。
スマホ
スマホは禁止の病院もあります。スマホ自体を使うことはよくても、病室のプラグは全て点滴や非常用のため、スマホの充電を禁止している病院があります。緊急時のためにスマホの充電を残しておきたい方は、スマホ以外のもので遊びましょう。
さいごに
長期入院中の週末、私の親類は遠方だし、元夫が仕事で来られない時は完全に母子2人きり…。朝起きて、さぁ、夜21時まで何をして過ごしましょうか…と途方に暮れていました。
週末は看護師さんたちも人数が少なく、1回体拭きに来てくれるのみ。朝晩の検温以外は自由時間が延々とあります。治療の進行具合によっては免疫力がないから、プレイルームすらいけずに、1日中狭いベッドの上で過ごさなくてはなりませんでした。
私は買いだめしてある飲み物とソイジョイで1日過ごし、トイレに行くだけでも泣かれるから、子どものそばを離れられませんでした。さぁ…朝7時からどうやって過ごそうかと、ひたすらそれだけ…
お母さんと一緒を見て、折り紙して、レゴをして、体拭きをして、水遊びをして、お昼ご飯を食べて、レゴをして、絵本を読んで、紙ヒコーキを飛ばして、シール貼りをして、DVD見せて、お昼寝させて、起きたら塗り絵して…
夕飯時になると、心の中でカウントダウンをしていました。「あと3時間!あと2時間半!」などと…
もう少し子供が大きければ。もうちょっと多彩な過ごし方ができるかもしれませんが、1歳ではできることが限られていました。
- 「大変だな」
- 「退屈だな」
- 「外に連れてってあげたいな」
- 「自分以外に、もう一人いて交替できればいいのに」
狭い病室のベッドで、途方に暮れていた自分の気持ちを昨日のことのように思い出すことができます。
今こうしている間にも、狭いベッドの上で、途方に暮れている2人を思い描き、どうか届きますようにと願いを込めて書いています。
退院して子どもが大きくなって反抗期になってぶつかることが多くなっても、フッと、あのベッドの上で2人で途方にくれながら暇つぶしをしていたころを思い出し、我が子にすべてを捧げていたあの頃の自分を思い出します。
そして、「この子が元気になって外に出られたら、もう何もいらない。他には何も望みません」と考えていたことを思い出し、子どもの全てに寛大な気持ちになれるんです。
今も入院中の母子にさんに、私は何もできないけど、ただ、「同じですよ」ということができます。入院していても退院していても、我が子を思い、我が子に捧げ続ける母の生活は、子どもが巣立つまで、同じです、と。
頑張れ!入院生活はいつか終わりがくるし、明日は明日の風が吹く!その退屈は、今だけのもので、永遠ではない!だから頑張れ!頑張れ!
お子さんが寝た後、どうしてもやりきれない気持ちになった時、他に相談相手がいない時、もしよかったらお問い合わせからメールください。私も多分、何もできないけど(笑)ただ、聞きますから。
さいごまで読んでくれてありがとうございました。
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