成瀬は信じた道を行く(宮島未奈)感想・考察

「成瀬は天下を取りに行く」の第2弾です。(→成瀬は天下を~の考察記事はこちら)
作家さんに失礼に思われたくはないので、あくまでも褒め言葉ととっていただきたいのですが、
「しんどい純文学とか読むのダルイ時に選ぶ本」的な感覚で本屋で手に取ってしまいました。
そしてあっという間に読み切ってしまえるこの軽量感が好きです。
私の中では完全にライトノベルで分類されておりますが、皆様は違うのでしょうか?
と思って「ライトノベルの定義」で検索してみたら…
ライトノベルは主に10代から20代前半の若年層をターゲットとして企画・執筆されているもの
だそうです。
レーベル出版に限らないみたいですが、ライトノベルはレーベルが多いようですね。
「成瀬は~」のシリーズは、一応大人向けの内容?なので、ラノベではないかもしれません。
ただ、こむずかしい直木賞作品とか読む合間に、1時間かからずに読めてしまう軽さは、本当に助かる。
しかも3部作なので(←この辺もラノベっぽい)3回分楽しめます。
主人公も周囲のキャラもそのままで、新たな登場人物もいます。
前回は岐阜の「膳所」という地名が身近に感じられた内容でしたが、今回ももっとそうでした。
ご当地の観光アピールにものすごく貢献してくれた本でしょうね。
私も膳所や琵琶湖に行きたくなりましたもん。
京都大学から岐阜まで電車で7分というのも知らなかった…。
本屋大賞をとった作品なので、どの本屋に言っても平積みされてますし、表紙のイラストもかわいいし(←ここもラノベっぽい)。
前回の感想で、私は成瀬はASDかもしれないようなことを書きました。
今回2部目を読んでみても、改めてそう思いますが、だから何だというのだという気持ちも強まった。
こんな素敵なキャラならば、ASD=愛すべきキャラクターということじゃないかと。
お父さん含め、周囲の人間がどんどん成瀬に惹かれていくように、私も読んでいて好きになってしまった。
「成瀬は天下を取りに行く」では、なるほど、こういう主人公ね、はいはい。
くらいの気持ちだったのに、「成瀬は信じた道を行く」では、あ~かわいいわ、この子。
という気持ちになりました。
完全にお父さんマインド。
今回成瀬のお父さんが出てきて、お父さん目線の成瀬のことも知れてキャラがグッと強まった感じはありました。
私は琵琶湖親善大使のかれんが好きでした。
かれんが成瀬を好きになってくれたのも、なんだか嬉しかった。
そして、あっさりと成瀬との別れを決めた島崎が、実は成瀬が離れていくのが寂しかったというのも嬉しかった。
島崎は、成瀬が唯一人間らしく情を交わす相手のような気がして、ずっとずっと成瀬と一緒にいてほしい。
あまりネタバレしないようにしますね。
ただ、作中ほとんど出てこなかったけど、私が気になったのは成瀬のお母さん。
あれ?成瀬は多分…お母さんに似てる?
と思えるような気になる描写がちらほらです。
200歳まで生きると豪語し、やりたいことを1個1個確実に叶えていく成瀬。
でも、できないことには早々に見切りをつけるから、成瀬のキャラからイメージできる「完璧主義」とも違うんですよね。
「成瀬は信じた道を行く」を読んでる途中で、「これ、すぐに読み終わりそう。続きもあるし、買っとくか」と第3部の「成瀬は都を駆け抜ける」も買いました。そして、2026年5月12日、今から読み始めます!
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