モンテクリスト伯(アレクサンドル・デュマ)感想・考察

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中学生のときに初めて読みました。
夢中になって読み進められる簡易的な文章と、内容のおもしろさ。
無実の人間が冤罪で牢屋に入れられて、復讐のために舞い戻るというストーリー性が、1巻の冒頭で凝縮されて伝えられ、引き込まれます。
現代日本でだって、犯罪被害者などの「復讐物語」は大人気。
ドラマだって復讐物が一定の割合を占めています。
世の人々は復讐ストーリーが大好きですよね。
モンテクリスト伯は、まさかの大逆転からの大復讐をスカッとスマートにやり遂げる最高の復讐劇です。

めっちゃめちゃ正義のヒーローが、不当に貶められて投獄され、その後警戒に復讐をやりとげて、3人の悪党を見事やっつける爽快ストーリーなんです!

やっつける相手がわかりやすい悪者だから、「はよやっちゃって」という感じでするする読み進められるのですが、敵の孫娘に一人、良心を持った心優しい娘が出てきて、それゆえに主人公が復讐をためらうのも見どころ。

更に、元カノと今カノの間でも主人公揺れ動きすぎて、恋愛視点での物語も楽しめます。
昔は若い今カノ推しだったけど、大人になって読み直すと、かつての恋人メルセデスが圧倒的に共感出来てしまいます。

作家のアレクサンドルデュマは、
「モンテクリスト伯」「王妃マルゴー」「ダルタニヤン物語」など、人気小説を次々と世に送り出した、19世紀フランスを代表する小説家。

教育番組で大好評だった三谷幸喜監督の「新・三銃士」もデュマの作品です。

アレクサンドル・デュマは自身の小説を劇に仕立てて上演し、莫大な富をえるなどの一世を風靡した時期を経て、最後は借財を免除されても尚、財布の中には少しの小銭しかなかったといわれています。

「モンテクリスト伯」の作中でもしばしば名前が挙がる「ナポレオン」為政下のフランスの暮らしを鮮明に作品の中に再現。
小説を読むと、それを描いた時代を垣間見ることが出来、デュマの小説はその点でもめっちゃ面白いです。

デュマは一世風靡の時代には城をたて、毎晩豪遊するなどの乱交騒ぎをくりかえし、愛人に生ませた子どもも数人いたといいます。

そのうちの一人が「デュマ・フィス」として有名な『椿姫』の作者
フィスはフランス語で「息子」という意味。椿姫の作者の名前は「あの有名なデュマの息子だぜ」と書かれているんです(名前書いてあげてほしい)

デュマの息子は自身の母の哀れな境遇を「椿姫」に書いたとも言われています。
娼婦のストーリーですもんね。

ちなみに父親は息子と区別するために「アレクサンドル・デュマ・ペール(ペール:フランス語で父の意味)」などと呼ばれることもあります。
父親のデュマは、息子の作品を「説明っぽくなりすぎている」などと批評していたそうです。
素直に褒めてあげればいいのに、父、完全に息子をライバル視。
「椿姫」は読み応えのある人間劇が、さすが偉大な小説家の血!と絶賛できる内容です。
ただ、いわれてみると確かに「説明っぽい」箇所はたくさん出てきます笑。さすがお父さん!

「モンテクリスト伯」は小学校でも中学校でも読める内容なので、読書感想文などにおすすめです。

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