赤ちゃんがハイハイしないと焦りますよね。
しかも7~8ヶ月ならともかく、生後9ヶ月を過ぎてハイハイしない赤ちゃんには、何か特徴や原因があるのかと、気が気じゃなくなります。
今回はそんなパパママの心配を払拭させるべく、生後9ヶ月・10ヶ月の赤ちゃんがハイハイしない理由と、ハイハイさせる方法について紹介いたします!
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生後9ヶ月になってもハイハイをしない子って、めずらしい?
我が子が生後9ヶ月を迎えても、なかなかハイハイをしてくれない…
ママやパパにとっては育児を行う中で、心配事の1つでしょう。
しかし、結論から話すと、生後9ヵ月、10ヶ月経ってもハイハイしなくても、特に問題はありません!
実際にハイハイやズリバイをという発達段階を踏まずに、つかまり立ちや歩行が見られる子どもというのは多いですしね。
>>赤ちゃんのハイハイはいつ頃?ハイハイしないとどうなるの?
しかし、母子手帳に「ハイハイは生後7ヶ月半から9ヵ月半頃」と、記載されているから「9ヶ月になっても、まだハイハイしないのか?!!」と不安になりますよね。
特に初めての子育てとなると、教科書(母子手帳)通りにハイハイしないと不安になっちゃうんですよね。
出来ることなら「母子手帳の発達段階通りに成長して欲しい」と考えるのが普通です。
しかし生き物には個体差があります。
「7ヶ月頃にハイハイを始める」は「絶対」じゃない。
「ハイハイが見られる時期には個人差がある」という事を頭に入れておくと良いでしょう。
ここからは、なぜ生後9ヶ月になってもハイハイが見られないのか、その理由と、ハイハイをさせる方法を紹介します。
>>赤ちゃんのハイハイはいつ頃?ハイハイしないとどうなるの?
ハイハイが見られない理由は数多くある
人の性格などは育ってきた環境が大きく左右すると言われている通り、赤ちゃんの成長も人的環境や物的環境が大きく左右します。
この「環境」がハイハイをしない、という結果に繋がる事も多いのです。
- ハイハイに必要な筋力が育っていない
- 赤ちゃんの活動スペースが少ない
- 大人の過干渉
- お座りが大好き
- 体が重たい
- うつ伏せの状態が嫌い
1.ハイハイに必要な筋力が育っていない
ハイハイの動きってかなり筋力を必要とします。
うつ伏せの状態で前に進むための腕や足の筋力、頭を上げるための体幹など、実際にやってみると本当に大変な動きです。
ハイハイをしない原因に単純な筋力不足が挙げられます。
正確的に動くことに対して興味がない子や、目の前にお気に入りのおもちゃがあるなど、動かなくてもよい環境にあり続けることで、筋力不足になりやすいといわれています。
こうした環境は、大人のちょっとした工夫でスグに改善できるため、赤ちゃんが動く環境を整えると、すんなりハイハイをしだしたりします。
2.赤ちゃんの活動スペースが少ない
「動きたいけど、動けない!」こういった環境だと、子どもの活動量は減ってしまいます。
せっかく様々なことに興味を示し、自ら移動しようと思っていても、目の前に荷物や障害物が多いと、そこで動きは制止されてしまいます。
ママやパパの中では「あまり動き回られると、危ない」と考えて、あえてスペースの狭い環境を整える事もありますが、それがハイハイにとっては逆効果になってしまうのです。
3.大人の過干渉
私も初めて親になった時はそうでした。
とにかく我が子を抱っこしていたいのです(笑)
この感情はどんなママやパパにだってあるでしょう。
我が子を抱きしめてあげるというのは決して悪いことではありません。
しかし、「ハイハイ」に視点を置くと、必要以上に抱っこをしてしまうと、やはりここでも子どもの活動量は激減し、ハイハイに必要な筋力が発達しなかったり、「自ら移動する」という事に興味を抱かないという事も考えられます。
こう考えると、子育てって改めて難しく、奥が深いな~と思いますよね(笑)
4.お座りが大好き
部屋の真ん中で、ドスンと座り込んで遊ぶ子どもって見たことありませんか?「動く」事よりも、自分の好きな事を黙々と座って楽しめる子どもっているのです。
座るのが好きな子は、もう、無理してハイハイにうながさなくてもいいと思います。必要性を感じて自ら動き出せばいいですし、それを気長に待てばいい。
しかし赤ちゃんを安全確保のためにロックつきのベビーチェアなどに長時間座らせておくのは、ハイハイしない原因になりかねないので要注意。
ここでも子どもの活動量は減り、必要な筋力の成長には行き届かなくなっちゃいます。
最近の子育てには、「安全・便利グッズ」が整いすぎていて、それがハイハイの妨げになることも、ままあります。
5.体が重たい
体が重たいから動くことを嫌がる子、シンプルにいます。
ミルクの与えすぎや、離乳食の与えすぎ。今では間食用のおやつなども豊富なので、肥満傾向の赤ちゃんは昔に比べると、かなり多くなっています。
様々な物に興味があるにも関わらず、体が重くて動けない、動きたくないという気持ちから、ハイハイが見られないというパターンもあるのです。
6.うつ伏せの状態が嫌い
ハイハイの動きは、うつ伏せの状態から前に進みます。この「うつ伏せ」の体勢が嫌いという事も、ハイハイが見られない原因の1つとして考えられます。
寝かしつけの際、仰向けで胸をトントンするとすぐに眠る子、うつ伏せで背中をトントンするとすぐに眠る子など、子ども1人ひとりによって好きな体勢があります。
そんな中で、「うつ伏せが嫌い!」という子は、ハイハイが見られるのが遅かったり、見られないという可能性が大きいのです。
これは子ども自身の個性であり好みなので、無理に体勢を強要するのは難しいかもしれません。
生後9ヶ月頃までに、ハイハイをさせるには
「ハイハイをしない理由」が分かると、逆に「ハイハイをさせる方法」というのも見えてきますよね。
次に保育士さんに聞いた、生後9ヶ月くらいでしっかりとハイハイさせる方法をお伝えしていきます!
ポイントは「筋力を養う」「好奇心を養う」「自分で動くって楽しい」です。
- 筋力を養う
- 好奇心を養う
- 「自分で動くって楽しい」と思わせる
>>赤ちゃんのハイハイはいつ頃?ハイハイしないとどうなるの?
筋力を養う
ハイハイに必要なのは、そのアクションを起こせるだけの筋力です。この筋力を養うために必要な事は、大人が行う「筋トレ」ではなく、子どもが自由に動き回る事です。
子どもの動きを制限せずに、時には自由に伸び伸びと行動させるのも大切で、それが自然とハイハイに必要な筋力を養うことに繋がるのです。
好奇心を養う
子どもの欲求を全て大人が満たしてあげるのではなく、「自分で欲求を満たしたい!」「自分で欲求を満たせた!」という体験をさせることで、自然と運動能力が身につきます。
例えば、ママやパパが持っている玩具が欲しいと泣いて訴える赤ちゃんがいるとします。
普通ならママやパパは赤ちゃんの元へ行き、その玩具を渡すでしょう。
ハイハイしない赤ちゃんに、ハイハイをうながしたい時は、ここでひと工夫!
おもちゃを直接渡すのではなく、赤ちゃんの1歩手前、もしくは2歩手前に置くのです!
そうする事で、赤ちゃんは自ら前進し、欲しいものを獲ろうとします。
これが、「自分で欲求を満たしたい!」「自分で欲求を満たせた!」に繋がり、更に行動範囲を広げようという気持ちになって、ハイハイにつながります。
「自分で動くって楽しい」と思わせる
「どうにかしてでも、自分の行きたい場所まで行く」そういった、赤ちゃんの欲求を満たせる環境を作ることはとても重要です。
赤ちゃんにウロチョロと動き回られるのは、ママやパパからすると心配で目が離せませんよね。なので、ベビーチェアーに座らせたり、行動範囲を狭めたり、動画を見せたりと、動きを制限してしまいがち。
その気持ちは同じ子育てを行う者として、すごく共感できます。
けどもしも、赤ちゃんにハイハイをうながしたいのであれば、子どもの自由に動ける時間をたくさん設けてみてください。
危なっかしい場面も出てくると思いますが、子どもの行動が落ち着くまでの近道とも言えます。
行動範囲を広げてあげて、「自分で動くって楽しい!」という気持ちを芽生えさせてあげましょう。
その気持ちが、ハイハイという運動行為につながることが大いにあるからです!
さいごに
今回のテーマ「生後9ヶ月の赤ちゃんがハイハイしない!」の結論を言えば、
ハイハイが見られる時期は個人差があり、その子の育つ環境にも大きく左右されるので、生後9ヶ月でハイハイが見られなくても、「特に問題は無い」です。
ハイハイに必要な筋力を育てるためには、赤ちゃんの自主的行動が大切。
それを「安全のために」と知らず知らずのうちに制止している環境を作っているケースも少なくありません。
子どもが伸び伸びと動ける環境をつくることによって、発達段階通りにハイハイが見られるのです。
生後9ヶ月でハイハイが見られなくても特に問題はありませんが、もし気になるというママやパパがいたら、ぜひ、あかちゃんが伸び伸びと動ける環境作りを行ってみてください。
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