成瀬は天下を取りに行く(宮島未奈)感想・考察・ネタバレ

何度も何度も本屋で見かけて、買ってしまいました。面白かった!
どこの本屋さんも推せ推せなのがわかります。
読みやすさも抜群だし、主人公のインパクト、魅力というか、強烈な個性が好ましく思えました。

成瀬は主人公の名前ですが、この主人公がとにかくかわりもの。
社会性がとても低く、コミュ力は人とは違って特殊なのですが、容姿がよくて能力が高いから評価は高かったり…自閉症スペクトラムかな?なんて思って読んでました。

成瀬の良いところは、自分のやりたいことを、黙々とやり続けること。
人の評価も人の目も気にしない。

かっこいい!
とは思わなかったのだけど、実際身近にいたら…変わってるなぁと思ったかもしれません。
でも時代を変えたり、社会を本当に変えていくのは、こういう人なんだろうなと思いました。

表紙に描かれ出る可愛い女の子のイラストは、そのまま成瀬のイメージになるから、そこまで偏った見方で読まずにすみました。
というのも、主人公が本当に変わりものなので、最後まで彼女を理解できない人ばかりじゃないかなと思うので。
表紙の女の子をイメージしながら読むと、「とはいえ可愛いし!」と思えるので、なんだか好ましく思えるんです。表紙の女の子は、物語を読むうえで必須の挿絵と言えますね。

私がこの本を手にとっては戻し、とっては戻し…としている間に、みるみる成瀬は世の中を魅了していき、気がつけば3部作が出来上がっていました。

ただいま2冊目の「成瀬は信じた道を行く」を読み途中です。

ストーリーとして面白いのだけど、もっともっと主人公に共感して身近に感じたいのに、1㎜も近くに感じられず、ただただ映像の中の彼女の演技を見るしかできないというもどかしさ。私のような凡人に、彼女を理解することはできなさそうです。
物語の中には、私と同じような凡人だらけ。
成瀬以外は、みんな成瀬を理解できずに振り回されていますが…
とはいえ、わがまま勝手な女の子でもないんです。

要所要所に、祖母に対する思いやりや、友に対する慕情を感じて、あぁ、普通の女の子だなぁと思えるところが愛おしい。

滋賀という微妙な土地が舞台なのも、田舎住まいの私としては嬉しいことです。
過疎の地域の子どもの心情というか、若者目線だとこうなんだなって発見もありました。

2024年の本屋大賞受賞作品。
現代が舞台の作品なのに、どこかノスタルジックな雰囲気がステキでした。続編も楽しんでおります!

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