母という呪縛 娘という牢獄

想像と全然違う内容でした。悲惨で可哀想な娘のストーリーかと思いきや、そうとも思えなかった…。
xで話題になっていた悲惨なストーリー、つまり、毒親の教育虐待的な話しに、耐え忍ぶ娘のストーリーかと思いきや、読んでみたらビックリでした。そういう話しではなかった気がします。母親は確かに娘さんの人生を大きく損なっているけど、一番意外だったのは娘さんに全く共感や同情ができなかった点。「こんなめに合えば、普通はこう思うのであれば?」という心情とは違い、割と強くたくましい娘さんの姿が垣間見えました。読めば読むほど娘さんのキャラクターが遠ざかって行って、「悲惨で可哀想な娘像」から離れていった気がしました。
どちらかというと、特性のある母子のストーリーを見ている感覚でした。もちろん、この母子さんが特性あるのかどうかも分かりませんし、失礼な例えだったら申し訳ございません。私もASDやADHDを併せ持っていますし、特性=マイナスと思っていないため、この母子さんに対してもネガティブに使っているわけではありません。
ただ、母から理不尽な強制をされたときのお子さんの側の行動が、私は理解しがたくて特性ゆえなのか、それとも娘さんの本来の性格ゆえなのか、計りかねたのです。自分と近い性格で、理不尽に悔しい想いで耐え続けたのだろうと想像して読んだのですが、そんなこともなかった。私よりもずっとずっと強い娘さんで、自分で自分の人生を何とかしようという強さやタイミング、周囲の助けがあれば十分たくましく生き抜けるバイタリティを感じました。弱弱しくて、はかない娘さんではなく、そう、たくましさがありました。
つまり、理不尽を強いる母親であったにも関わらず、娘さん自身の手でそこから抜け出す強さを持っていたと、本からは読み取れました。「助けてあげなきゃいけない」悲惨な弱い娘さんではないような気がしたんです。
ただ、彼女がもっと早く、自由な人生を手に入れられていたら、その方がいいに決まっています。そのために、この状況で、具体的に誰が、どうすべきだったか?読み終わった後、社会のサポートや家庭介入のタイミングなど真剣に考えさせられました。
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