
- アオリイカの釣りで「エギング」ってどんなやり方?
- アオリイカ釣りは春?秋?
釣りを知る前は、防波堤でボーっと身動きしない釣り士さんたちをみて、「暇なのかな?」なんて失礼なことを考えていた私ですが、知ってみたらこんなにおもしろいことはない!と興奮しっぱなしです。
目下自分が釣りに行くときのために、魚の種類によって変わる釣りの仕掛けや方法について勉強中。
道具もせっせと釣り店やネットショップをのぞいて名前を覚え中です。
今回はアオリイカの釣り方で「エギング」という方法について調べてみました。アオリイカは、北海道の南部から沖縄まで広く分布する、日本人に親しまれているイカの一種。
子供と行く釣りを想定して、秋の小さなアオリイカ釣りについて、一緒に学んでいきましょう!
アオリイカの釣り方の「エギング」ってなに?
アオリイカを釣る方法は、大きく分けて3通りあります。
- 餌木(エギ)と言われる疑似餌を使った「エギング」
- アジなどの餌を使ってヤエンと呼ばれるイカを引っ掛ける道具を使う「ヤエン釣り」
- 生きたアジなどを泳がせて釣る「ウキ釣り」
今回は、初心者や子供でも比較的簡単にできる「エギング」でアオリイカを狙う釣りをご紹介します。
アオリイカとは?
- 分布
:日本全国に分布しているイカで、北は北海道の南部以南の沿岸部と言われていますが、道東のオホーツク方面でも釣れることがあります。 - 大きさ
:春から初夏の固体が大きく40~50cm位で重さは、1~2Kgほど。
:大きい物では、50cm以上で重さも6Kgを越す大物もいます。
:秋頃のアオリイカは、春に生まれたばかりなので小ぶりになります。 - 生息域
:比較的深い場所、水深2m~50mに生息していることが多いですが、春から初夏の産卵時期には沿岸部の浅場に寄ってきます。
:孵化したアオリイカは、しばらく浅場で甲殻類などを捕食して大きくなり、海水温が下がると同時に深場に移動します。 - 特徴
:日本に生息するイカの中でも大きいイカの部類になります。
:好んで食べる餌は、アジなどの小魚で足で捕まえ頭から捕食します。
:とても目が良いイカで後方以外は見えていると言われています。
:好奇心が旺盛で動く物によく反応しますが、目が良い分警戒心も高く、一度警戒されると釣りづらくなります。 - 調理法
:アオリイカは、イカの中でも高級な食材で市場価格も高くなります。
:一番美味しいとされるのは、刺身ですが一夜干しをさらっと焼いて食べるのも人気ですね。
:煮物などにもされますが、イカリングにしたほうが子供には喜んでもらえると思います。
エギングの道具は?
釣り道具は、ロッド(釣り竿)は7~9フィート(約2~2.7m)でリールは、スピニングリールの2500~3000番を使用します。
子供の釣り竿は「海釣り初心者の道具は?」の記事で6~7フィートだと案内しましたよね。エギングは遠くに、そして底にエギをつけるため、長めののロッドをおすすめしますが、お子様は6フィートでも問題ありません。
リールに巻くライン(糸)は、フロロカーボン(ナイロンより沈みやすく伸びが少ない)の2号か、PEライン(特殊繊維製で伸びがない)の0.8号にショックリーダーのフロロカーボン2号を結んで使用します。
ナイロンラインでも釣りは可能ですが、小さなアタリを逃したくないので、可能であればフロロやPEラインを使うことをおすすめします。
重要なエギですが、その日の海の状況やイカの状態により釣れる色などが変わるため、違った色のエギを揃えた方が良いと思います。根がかりなどでロスト(無くす)することも考えて多めに1人7~10本ほど用意しておけば安心です。
春の釣りは大型が予想されますので、3.5~4号のエギを使うことが多く、秋の釣りは小型になるので2.5~3号のエギを使います。
- ロッド(釣り竿)
:7~9フィート(約2~2.7m) - リール
:スピニングリールの2500~3000番 - ライン(糸)
:「フロロカーボン2号」または「PEラインの0.8号」+「ショックリーダーのフロロカーボン2号」を結んで使用 - エギ
:春は3.5~4号、秋は2.5~3号を1人7~10個
エギとルアーの違い
ちなみに初心者の私はエギとルアーの違いがわからず、最初は混同していました。
調べたところ、エギ=イカ用、ルアー=魚用なのかな?という説もありつつも、それもどうも違います。「釣りの時の疑似餌を総称してルアー」と呼び、「エギはルアーの中の1つの種類である」と言えるような気がします。
ルアーの中にも狙う魚ごとに使い分ける種類が多々あるため、エギはその中の1種類で、「イカ用」といえますね。
エギングの方法は?
釣り方は、とてもシンプルです。
- 沖にめがけてエギをキャスト(投げる)して、沈ませる。
- ロッドでエギにアクションを加えながら巻いてきたり、フォール(落とす)させたりしながら巻いてきます。
- アオリイカがエギに気付いたら、エギに食いつくのではなくエギに抱き付いてきます。
- 抱き付いたらロッドに感触がありますので、合わせてロッドを立ててリールを巻きます。
これが、エギを使ったイカを釣る「エギング」の方法です。とても簡単ですよね。生餌を使う事もないので手も汚れません。
エギは何回でも使えるので、初心者や子供には持ってこいの釣り方です。子供に対して釣り竿の大きさが大きすぎる場合は、キャストのときとリールをまくときに、大人が支えてあげるといいでしょう。
なぜアオリイカにエギングが有効なの?
今日はボートエギングへ。
デカ烏賊は仲間に任せて食べ頃サイズを狙いました😛#エギング #アオリイカ pic.twitter.com/wE8WwHuJSF— すらいさ (@makiotsu) 2018年5月26日
アオリイカが好んで食べるのは小魚です。特に弱った小魚は、アオリイカにしてみれば格好の獲物になります。生きたアジを使った釣り方もありますが、そのうちアジも死んでしまいます。
エギは、小魚を模した形で後方に無数の針が付いています。ロッドアクションとリールを巻くスピードを調整したり、フォールさせることにより弱った小魚を演出することができます。
色も豊富にありますので、釣り場や天候、その日のイカにあわせて自由に変えられるのもエギングの強みでもあります。
そして、アオイリイカはエサに喰い付くのではなく抱き付いてくるので、魚のように針を口に引っ掛けるわけにはいきません。
その点、エギは後方に無数のハリが2段で付いているので、抱き付いてきたイカの足に引っかかり逃げられなくすることができます。
このような事から、エギングはイカ釣りに最適な釣り方と言えます。
エギングは初心者にもできる?
エギングは、誰にでも出来る簡単なイカ釣りの方法だと思います。
リールに巻くラインをPEラインにした場合は、ラインの先端にショックリーダーを結ばないといけないのでノットと呼ばれる糸の結び方の技術が必要になります。
PEラインは細くてもナイロンやフロロラインよりも格段に強く、ラインの伸びが全くないので細いラインが使えてイカのアタリも繊細にロッドに伝わるのでとても有利なラインです。
しかし、繊維で作られているので擦れには弱いのが弱点になります。そのために、先端にショックリーダーを結ばないと石や岩などで切れる可能性があります。
電車結びやノーネームノットなど糸と糸を結ぶ方法は沢山あるので、道具の扱いに慣れてきたら挑戦してみて下さい。
その他は難しいことは一切なく、ロッドにリールをつけてラインを通してエギを結べばすぐに釣りを開始できます。
初心者や子供に最適な釣りと言えるでしょう!
上手に釣るコツは?
キャスティング
まずは、きちんとキャスティング(投げる)出来るようにすることです。川と違い障害物はありませんが、思ったところにエギを飛ばせることが第一歩ですね。
エギの動かし方
2018.5.19#エギング
場所-三浦
時間-20時〜1時迄
潮-中潮
魚種-#アオリイカ
匹数-1
最大-750g程(未計測) pic.twitter.com/vR4rZGG3t5— かい6666 (@kai6666kai6666) 2018年5月29日
キャスティングが上手にできたら、エギの動かし方が重要になります。
キャストしたらエギを確実にボトム(底)まで着低させることが、より多くの範囲でイカにエギをアプローチするために必要になります。着低させてからエギにアクションを与えます。
リールを巻きながらロッドの先端を上下に動かしエギが生きてる魚に見せるよう動かします。
最初はエギが見えるところでロッドを動かして、エギがどのような動きをするか確認するとわかりやすいと思います。巻いてアクションをつけているだけだとイカが抱き付くタイミングがないのでエギをフォールさせて抱き付くタイミングを与えます。
ほとんどのアオリイカが、フォールさせたタイミングでエギに抱き付いてきます。
キャストして、着低させて巻きながらアクションを加え、フォールさせる。この繰り返しですね。
リールを巻くスピードやロッドアクションを変えて、その日のイカが一番反応する方法を出来るだけ早く見つけることが釣果に繋がると思います。
使うエギの色も反応が悪ければどんどん交換していきましょう。
ラインを緩ませない!
あと重要なことは、イカが掛かった後に引き上げるまでラインを絶対弛ませないことです。ラインを弛ませるとエギはアオリイカに引っかかってるだけなので外れてしまいます。
折角釣れたのに逃げられたら悲しくなるので、ラインを緩ませないように注意して下さいね。
エギの結び方
覚えておくと良いのが、ラインでエギを結ぶ際の結び方です。適当にほどけないように結んでも良いですが、釣果を上げるためにもコツを抑えた以下の結び方を覚えておくべきです。
適当に結ぶと結び目が斜めなったり、団子状態になったりしますよね。そうすると、エギの動きがおかしくなり適切なアクションが出来なくなります。
そこで比較的簡単な結び方である「ユニノットの結び方」をおすすめします。色々な場面で使える結び方なので、今後も釣りをやっていこう!という方はぜひ挑戦してみて下さい。
アオリイカを釣るシーズンは?
アオリイカは、一部の地域では一年中狙える地域もありますが、多くの地域では春と秋が時期であると言われています。
春のアオリイカ
やばいものを釣り上げてしまった!初のアオリイカちゃんげっと!🦑旦那も釣り上げたので今日の夕飯はイカづくし!#エギング #アオリイカ pic.twitter.com/Dw9OXG0Uvm
— chisa (@chisa_asupara) 2018年5月25日
海水温が温かくなってくると、産卵のために岸に集まってきます。
岸際の藻がアオリイカの産卵場所になるので藻の周辺でよく釣れる時期です。前年に生まれ成長したアオリイカなので、年間を通して一番、体の大きなアオリイカをつることが出来る時期でしょう。
夏のアオリイカ
アオリイカは春の産卵後、すぐに死んでしまうので、夏のアオリイカ釣りは難しいかもしれません。
産卵期がずれた個体を狙うことは可能なので、どうしても夏にアオリイカが釣りたい!と思う方は、潮の流れがよく、海水温があまり高くない場所を狙いましょう。
秋のアオリイカ
海水温が下がってきて、春に生まれた小さなアオリイカが、数多く釣れる時期になります。
サイズは小さいですが、まだエギに対する警戒心もない子アオリイカたちなので、初心者や子供の釣り士にとっては釣りやすい時期でもあります。
春と同じくアオリイカのハイシーズンになりますね。
冬のアオリイカ
冬のアオリイカは海水温の低下を嫌い、沖で越冬する個体が多いため、沿岸部での釣果はほぼ期待できません。
冬であっても天候が良い日が続き、海水温が少しでも高くなれば、アオリイカが釣れる可能性は無きにしも非ず。その際は、低活性なのでアオリイカがエギに抱き付く時間を長く取ってやるのが、釣果のポイントになります。
まとめ
初心者でも可能だということで、アオリイカの釣り方を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
- アオリイカを釣る方法は「エギング」「ヤエン釣り」「ウキ釣り」の3種類ある。
- アオリイカは春先に大物が、秋に子供イカが釣りのシーズンである。
- エギングの方法はシンプルで簡単。子供も初心者もできる。
- エギングのコツを覚えることで釣果もあがる。
エギングに慣れるほどに成果が上がる…となると、是が非でもマスターしたくなってしまいますね!
秋の涼しくなってきた堤防で、是非親子でアオリイカ釣りを楽しんでください。
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