
- 木目金って何?
- 木目金の作り方は?
- 木目金の指輪を自作できる?
- 体験できる場所は?
木目のような独特な風合いをかもしだす木目金(もくめがね)の美しさに、魅了されてしまったあなた。
木目金の由来や作り方、体験場所について、以下に紹介していくのでご覧ください。
結婚式を木目金の自作の指輪で迎えたい方は、是非体験教室に足を運んでみてください。
世界で一つだけの木目金のペアリングは、きっと一生の宝になりますから。
木目金って何?
木目金(もくめがね)とは、数種類の色のついた金を加熱で溶着。固まった後に削りだすことで、金属同士が織り成す美しい柄が浮かび上がる、日本独自の金属工芸品のことです。
杢目金や杢目銅とも呼ばれ、400年前からの日本発祥の技術として、今なお受け継がれています。
木目金の作り方はかなり高度な技術のため、習得できる職人はまれであるといわれています。
一度は途絶えたと思われたものの、木目金の美しさに魅了された人間の手で、明治期に再びその技術はよみがえりました。
廃れることのない魅力を放ち続ける木目金は、現在は美術工芸品やアクセサリー、花器などが製作され、販売されています。
由来は?
出典元:http://common3.pref.akita.lg.jp/tesigoto/sp/craft/detail.php?id=1390370226676
江戸時代の初期に、出羽秋田住正阿弥伝兵衛という職人が考案したのが、木目金の始まりです。
出羽秋田住正阿弥伝兵衛が製作した刀の装飾である「鍔(つば)」や「小柄(こづか)」は、日本最古の木目金作品。
最古でありながら、最高で並ぶもののないほどの美しさ。
出羽秋田住正阿弥伝兵衛が考案した木目金は、今なお秋田の伝統工芸として、その技術を受け継ぐ職人の手によって作り続けられています。
木目金の作り方
出典元:http://common3.pref.akita.lg.jp/tesigoto/sp/craft/detail.php?id=1390370226676
木目金の作り方について、順番に説明していきますね。
- 使う金属を磨き、表面の酸化を取り除きます。
- 金属を交互に重ねていきます。
- 使用する金属の融点に合わせた熱を加え、金属を溶かしていきます。
- 加熱によって、金属同士が癒着します。
- 癒着させた交互に重なった金属を打ち付けます。ミルフィーユの層のようになった金属を「加熱」→「打ち付ける」と繰り返し、薄く平たくしていきます。
- 表面をドリルやタガで削り、木目調の、どの時々の技術者独自の柄を削りだしていきます。
- 平らにのばすために再びかなづちで打ち付けます。その間、平らにしやすくするために「加熱」→「打ち付ける」動作を繰り返します。
- これを繰り返すことで、木目の美しい柄ののった、1枚の木目金の板が完成します。
美術品や工芸品、アクセサリーはすべて、この木目金の板から作成されます。
参照元:SORA
参照元URL:https://www.sora-w.com/contents/mokumegane/howto/
個性的で美しい木目金の作り方
出典元:http://common3.pref.akita.lg.jp/tesigoto/sp/craft/detail.php?id=1390370226676
木目金の「木目調」も確かにすごくきれいなのだけど、テレビなどで紹介された、異なる金属が織り成す宇宙のような柄もまた、目を奪われる美しさ。
伝統的な「木目調」の他に、こうした個性的な模様を作り出す方法はどのようなものでしょうか。
その答えは素材。
木目金の板を作るときに使用する素材を変えることで、オーソドックスな「銀」と「銅」が織り成す木目調とは違った世界観を持つデザインが出来上がるのです。
「チタン」「ジルコニウム」などのレアメタルが使われることもあるのですが、加工難易度はかなりあがるといわれています。
木目金を自作できる場所
出典元:http://common3.pref.akita.lg.jp/tesigoto/sp/craft/detail.php?id=1390370226676
日本、秋田の誇る伝統工芸木目の魅力に触れると、「自作で作りたい!」と思う方もでてきますよね。
そこで、日本で木目金のアクセサリーを自作できる場所を探してみました!
木目金アイテムを自作できる場所”]
- 株式会社ケイノウ(全国35店舗)
:木目ペアリング135,400円~
:http://www.k-uno.co.jp/diy/ - 尚呼(なおこ)東京銀座
:木目リング(3時間)10,000円~
:http://www.metalhearts.net/school/experience.html
さすがに多くはありませんが、世界に一つだけの木目金の織り成す柄で、一生の宝である結婚指輪を作るなんて、ロマンチックで素敵です。
さいごに
ちょうちんや内輪や刀、織物など、日本の誇る数々の伝統工芸品は、製作する後継者不足によって技術衰退が危ぶまれています。
昔は日常的に使っていた品物。語り継ぐにふさわしい日本の宝であっても、現代にニーズなければつくるり続けることは困難なのかもしれません。
日本の伝統工芸はどれも、作り出す職人は厳しい修行の元、代を重ねて打たれる金のように熟練されてきました。
日本の誇る、受け継がれるべき職人技である木目金もまた、深刻な後継者不足がささやかれる世界。
しかしそのデザイン性は木のように自然で、宇宙のように広大で、多彩に姿をかえる魅力にあふれています。
受け継がれるべき美しい世界が衰退してしまわないよう、私たちに出来ることは、木目金の「需要」を生み出すことではないでしょうか。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
蓮